危険なイヌ科動物

土佐犬は事件も起こす危険な犬?その性格や特徴について

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大型犬~超大型犬に分類される土佐犬(とさいぬ)は、土佐藩(高知県)を起源とする闘犬として有名ですね。

土佐闘犬とも呼ばれます。

戦うために作られた犬種なので、時には人間に対しても事故が起きてしまうこともあります。

今回の記事では、土佐犬の危険性と事件、性格や特徴について詳しく解説します。

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土佐犬は2種類いる?土佐犬と四国犬

土佐犬

出典:wikimedia

ほとんどの人は、土佐犬というと皮膚がダルっとした上記の写真の犬を思い浮かべると思います。

しかし実は、四国の山地には、昔から土佐犬と呼ばれていた中型犬がいました。

姿かたちは土着犬(昔からその場所で生息している犬)だけあってニホンオオカミ(※)に似ていますし、1937年には国の天然記念物にも指定された純粋な日本の犬です。

※実際に絶滅したニホンオオカミと間違われて大騒ぎになったこともあります。

 

この土着犬をベースに後世作り出されたのが、私たちが知る皮膚がダルダルした「土佐闘犬」なのです。

そして、この両者は名前が似ているために間違われることもあり、純粋な日本の犬である中型犬の土佐犬のほうが「四国犬」と改名して土佐犬の名を譲ったという過去があります。

今でも土佐犬と言えば「四国犬」を指して使う方もいるので、犬に関心のある方は覚えておくと良いかもしれませんよ。

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土佐犬(土佐闘犬)のルーツ

14世紀(鎌倉時代~室町時代ごろ)になると、土佐藩(高知県)で闘犬が盛んに行われるようになります。

この頃、闘犬として使われていたのは四国犬でした。

 

土佐犬は勇猛果敢な四国犬をベースにして作られますが、まだ当時には存在していませんでした。

それと言うのも、現在の大型犬としての土佐犬に姿を変えるために、海外の大型犬の血統を使ったからです。

今のような姿になったのは、江戸時代も終わるころ、海外から犬が輸入できるようになってからです。

自分よりも大きな敵に立ち向かう四国犬の気質と、洋犬の逞しい体格が交配されて土佐犬は作られました。

 

ちなみに、四国犬との交配に使われた洋犬は、

・オールドイングリッシュマスティフ

・オールドイングリッシュブルドッグ

・セントバーナード

・ブルアンドテリア

・ジャーマンポインター

・グレートデン

などです。

 

体の特徴

土佐犬

出典:ameblo.jp

闘犬は相手に噛みつかれても深い傷を負わないように皮膚がたるんでいますが、土佐犬も同様です。

シッポに関しては、他の闘犬に見られる断尾はしていません。

近年において多種多様な洋犬と掛け合わせたためか、体重は30キロ台~100キロ台までと、大きなばらつきがあります。

 

被毛は、赤毛・黒毛・虎毛になります。

赤毛とは茶色の毛のことで、日本では昔から茶色い毛の犬を赤毛の犬と呼んでいました。

 

寿命は一般的な大型犬と同じく、10~12歳ほどです。

 

耳が垂れているため、顔のしわとも相まって、写真だけで見るとなにやら困った顔をしている愛嬌のある可愛い犬にも見えますね。

実際はどのような性格をしていたのか、次の項目で見てみましょう。

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性格

土佐犬の性格ですが、闘犬として有能であるために、気が強い個体を選んで交配を重ねた結果、闘争本能(生まれつき動物が持っている闘いへと駆り立てる本能)が強い犬種となりました。

 

そして、闘犬としての目的があるために当然ですが、飼い主に対しては絶対的に忠実であるように作られました。

しかし反面、飼い主以外の人間や他の犬にはなかなか心を開くことは無いようです。

 

闘争心が強いとはいえ、普段は大人しく人なつっこい一面もある犬なので、しつけさえしっかり行えばペットとして飼うことはできます。

しかし後述しますが、飼い主のしつけや管理がずさんだと他者に危害を与える危険性がある犬でもあります。

 

土佐犬(土佐闘犬)の危険性

土佐犬

出典:wikimedia

土佐犬は闘犬であるためその攻撃力は非常に高く、襲われると命の危険があります。

イギリス・フランス・ドイツなどでは、土佐犬は危険な犬種として規制の対象になっているほどです。

 

ところが、日本では闘犬は禁止になっておらず、土佐犬自体も飼育に関して国からの規制がない状態(※)です。

※ただし、市町村単位で特定犬種として届け出が必要な場合もあります。例えば、茨城県では「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」があり、“人に危害を加えるおそれがあるものとして規則で定める犬種に属する犬”の中に、ドーベルマンやアメリカンピットブルテリアと並んで名前が挙げられています。

 

私自身は犬が大好きです。

過去に闘犬として品種改良された犬種が、今では闘犬としての性質を抑え、一般の家庭でペットとして飼えるように、穏やかな性格になるよう生み出されていることは良いことだと思っています。

ですが、土佐犬はきちんとした規制もない状態で、現在も闘犬として生み出されていて、そこに危険があるのだと思います。

 

次の項目では、正しい飼育を行わなかったために起きてしまった死傷事件について紹介します。

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土佐犬(土佐闘犬)による事件

2008年、大阪で放し飼いにされていた土佐犬が小学生と郵便配達員を襲い、重傷を負わせました。

 

2009年、愛知県で自宅から脱走した土佐犬が住人や飼い犬、警察官にケガを負わせました。この土佐犬は事件現場で銃殺されてしまいました。

 

2014年、北海道で放し飼いにされていた2頭の土佐犬が、散歩中の女性に襲い掛かり、海で溺死させてしまいました。この2頭は後に殺処分されてしまいます。

 

2016年4月、神奈川県で散歩中の土佐犬が、同じく散歩中の飼い犬と飼い主に噛みついてケガを負わせました。

 

2016年9月、青森県で自宅から脱走した2頭の土佐犬のうちの1頭が、屋外にいた男の子に襲い掛かりケガを負わせました。

 

これをみると、土佐犬はとんでもない恐ろしい犬だと思うかもしれません。

ただ、土佐犬が事件を起こしたというより、無責任な飼い主によって事件が起きたと言う状況が多いのも問題だと思います。

 

まとめ

土佐犬は、闘犬として四国犬と海外の大型犬をベースに作られ、現在進行形で闘犬として利用されている犬です。

闘争心や縄張り意識が強く、飼い主には従順になっても他人には心を許さないため、しつけがとても重要な犬ですね。

現実、土佐犬による事件が起きてしまっています。

ただその背景には、飼い主が無責任な飼い方をしていることが問題点として挙げられます。

 

日本は経済的には先進国でも、福祉やペットに関することではお世辞にも先進国とは言い難い現状があります。

土佐犬自体が悪い存在だとは思いませんが、個人的な意見としては、飼育に関して国が特定動物に指定する必要があると思いますね。

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