危険な哺乳類

カモノハシの生態や特徴、毒性について。日本でも見れるの??

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鳥類のようなクチバシを持ち、鳥類や爬虫類のように卵を産む哺乳類。

そう、言わずと知れたカモノハシですね。

カモノハシは哺乳類に分類されながらも鳥類や爬虫類のような特徴を持つ不思議な動物として有名で、学校の教科書にも登場するほどです。

また、彼らは恐竜の生きていた時代にはすでに存在していたとされ、哺乳類の中で最も歴史の長い動物と言われています。

地球上に哺乳類が出現したのは恐竜絶滅後のおよそ6500万年前。

それより前からずっとこの地球上に、進化もせず“生きた化石”として存在続けているというのは何とも貴重な存在です。

今回は、そのカモノハシの生態や特徴、毒性についてご説明します。

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カモノハシとは

カモノハシ

出典:wikimedia

カモノハシは、哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に属し、本種のみでこれを形成します。

単孔目とは原始的な哺乳類の総称で、鳥類や爬虫類のような特徴を持つ動物のことです。

カモノハシのほか、ハリモグラも単孔目に分類されています。

 

カモノハシは1798年、ヨーロッパ人によって発見されました。

あまりにも珍しい動物だったため、当時の科学者たちはその標本を誰かが作り出した加工品なのではと疑ったようです。

真実を突き止めるために何体ものカモノハシの皮を剥ぎ解剖した結果、実在する動物だと認められたのです。

 

因みに、カモノハシと言う名前は“カモのくちばし”に似ていることから名づけられました。

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体の特徴

それでは、カモノハシの特徴についてみていきましょう。

カモノハシは、体長40~60㎝程度、体重1~3kg程度の小さな動物です。

基本的にオスのほうがメスよりも大きく、オスの最大は63cm、メスの最大は55cmです。

 

全身が柔らかい体毛で覆われており、毛色は背面が茶褐色、腹面が白色です。

水の中にも入るため、背面の毛には撥水性があり腹面の毛には保湿性があります。

また、足には水かきがついており、お尻には平たい尻尾がついています。

カモノハシ

出典:wikimedia

カモノハシの、もっとも特徴的なのは、カモのような大きなクチバシですね。

このカモノハシのクチバシは、ゴムのように柔らかく弾力があります。

このクチバシの先端には非常に鋭敏な末梢神経があり、動物が動くときに発する電流を感知するため獲物を探すのに役立っています。

ちなみに、カモノハシには歯がありません。

これは、長年の研究から、クチバシの神経が発達したために歯が生える場所がなくなったためと考えられています。

 

生息域と生態

カモノハシ

出典:wikimedia

カモノハシの生息域はオーストラリア東部で、熱帯雨林や硬葉樹林、高山地帯などの淡水の河川や湖に生息しています。

群れは作らず単独で生活し、水辺に巣穴を作って夕方、早朝時の薄明薄暮に活動を始めます。

 

食性は肉食で、昆虫類や甲殻類、魚類、両生類、貝類などを食します。

捕食する際、カモノハシは水中に潜ります。

水中では目を瞑るのですが、前述したようにクチバシにある神経で獲物を感知できるために難なく獲物を捕らえることができるようです。

彼らには歯がありませんが、クチバシの付け根にある角質板を使って獲物を食べることができます。

 

水中に潜っていられる時間はだいたい10分程度。

しかし、鋭敏な神経によってスムーズに獲物を捕らえることができるため、長時間潜り続けていることはあまりないようです。

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繁殖、卵を産む哺乳類!

カモノハシは、哺乳類では珍しい卵生の生き物です。

繁殖期は地域によって異なりますが主に夏で、メスは巣穴の中で1~3個の卵を産みます。

メスはお腹と尻尾の間に卵がくるようにして抱卵し続け、10~12日後に孵化します。

 

産まれてきた赤ちゃんは体長2cmほどと非常に小さいです。

赤ちゃんは母乳で育てるのですが、カモノハシのメスには乳首がありません。

赤ちゃんは、お腹にある乳腺から滲み出てきた母乳をなめて成長するのです。

 

赤ちゃんは4~6カ月ほどで乳離れをし、親からさまざまなことを学んでいきます。

ちなみに、カモノハシの子宮口は腸や尿道の出口と一緒であるため、卵と糞と尿が同一箇所から出てくるという不思議な特徴もあります。

 

カモノハシの毒性

カモノハシ

出典:wikimedia

さて、カモノハシは毒を保有しています。

そして、毒を持つのはオスのみです。

 

カモノハシはオス、メスともに後足に蹴爪を持って産まれてきますが、オスの蹴爪は鋭く発達しておりそこから毒が分泌されます。

毒の成分は“ディフェンシン”というタンパク質で、これはカモノハシの免疫によって作り出されます。

 

カモノハシの毒による人間の死亡例はありませんが、犬のような小動物を殺すほどの効力はあります。

人間も死ぬほどではないにしても、もし毒爪で刺されたらモルヒネが効かないほどの強い痛みが数日間、ひどい場合には数カ月続きます。

つまり、大きな動物に対しても身動きできないくらい弱めるほどの毒性であると言えるでしょう。

 

毒は繁殖期になると大量に生産されるため、他の生物より優位に立つために毒を利用するようになったのではと考えられています。

なお、メスの蹴爪は発達せず、1歳前に未発達のまま脱落します。

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日本では見れない?

カモノハシは現オーストラリア政府によって保護されており、ビクトリア州のヒールズビル自然保護区やクイーンズランド州のローンパインコアラ保護区で飼育されています。

今のところ絶滅の危険性はないものの、希少種として大切にされているのです。

 

過去に日本国内の動物園に誘致された事例はなく、厳しい保護下に置かれているためおそらくこれから先もないでしょう。

カモノハシを一度見てみたいという方は、是非オーストラリアまで行ってみてください。

 

まとめ

カモノハシは、オーストラリア東部の淡水の河川や湖に生息している動物です。

オスのみ蹴爪に毒を持っており、人間が死ぬほどではありませんが強い痛みが数日間、ひどい場合には数カ月続くほどの強さです。

 

地球上のあらゆる変化にも負けず、現在まで生き抜いてきたカモノハシ。

環境破壊や大気汚染といった問題が大きくなる中こうやって生き続けていられるのは、オーストラリア政府がカモノハシを大切に保護しているおかげでしょう。

これから先、たとえ人間が滅びてしまってもずっと生き抜いてほしいと思わず願ってしまうほど魅力的な生き物ですね。

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