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危険なイヌ科動物

リカオンの狩りは成功率No1!その生態や天敵について

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皆さんはリカオンという動物をご存知ですか。

リカオンとは、アフリカに生息するイヌ科の動物で、血縁関係のある個体同士で群れを作って生活しています。

彼らの社会性は非常に高く、獲物を狩る際も群れで協力して行動するため、サバンナにおける狩りの成功率は一番高いと言われています。

しかし近年、リカオンの生息数は激減しており絶滅の危機に瀕しています。

今回は、リカオンの生態や天敵、狩りについてご紹介させていただきます。

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リカオンの生態

リカオン

まずはリカオンの生態などについてみていきましょう。

リカオンは、哺乳綱ネコ目イヌ科に属し、本種のみでリカオン属を形成し、別名“ハイエナイヌ”とも呼ばれます。

リカオン(lycaon)とはオオカミの意味もあり、実際にリカオンとオオカミの生態には共通点が多いようです。

 

リカオンは体長75~112cm、体重17~36kg、尾長30~40cm程度の小型の動物です。

全身が短い体毛に覆われており、その色は白や黒、オレンジのまだら模様で、模様は個体によりそれぞれ異なります。

中には突然変異により一色の個体もいるようです。

 

耳は大きく丸みを帯びており、四肢は長くイヌ科の動物でありながら足の指は5本ではなく4本しかないのが特徴です。

リカオン

出典:flickr

リカオンの生息地はアフリカ大陸のサハラ砂漠以南で、主に標高3000mまでのサバンナや草原に生息しています。

昼行性で、約2000~4,000平方kmという広範囲で行動しています。

 

食性は肉食で、トムソンガゼルやインパラ、時には大型哺乳類であるヌーなどを襲って食べます。

リカオンはメスを中心とした群れを作って生活しているのですが、狩りを行う際も群れで協力して行動するため比較的大型の獲物も捕らえることができるようです。

狩りを行ってお腹いっぱいになった後は巣穴に戻り、子供たちのために獲物を吐き戻して与えるというのもリカオンの特徴の一つです。

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社会性が高い!

ここで、リカオンの社会性についてご説明します。

リカオンはパックという群れを作るのですが、血縁関係のあるオスたちで形成されリーダーはメスになります。

はじめにオスとメスのペア、そして兄弟などを合わせた3~6頭の群れを作り、子どもが生まれて最終的に20~40頭にまで増えます。

 

リカオンは社会性を大切にしており、普段から毛づくろいをしあうなどコミュニケーションを図り、怪我などで弱っている仲間がいても決して見捨てず獲物も平等に分け与えます。

逆によそ者が近づいてきた場合は厳しく接します。

狩りも群れで行うため、狩りの成功率を上げるために普段から団結力を高めているのです。

 

また、アフリカのサバンナには多くの肉食獣が存在し、小型であるリカオンは立場の弱い状況にいます。

ときにはライオンなどに獲物を横取りされたり襲われたりします。

リカオンはこのような厳しい環境でも生き抜くために、高い社会性を作ってお互いを守っているのだと言われています。

 

しかし、皆仲良しに思えるリカオンですが群れ内での序列は厳しいようで、低位のメスが出産しても高位のメスが赤ちゃんを殺してしまうという一面もあるそうです。

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リカオンの狩り

リカオンの狩りは基本的に朝方や夕暮れ時に行われます。

弱った個体や幼い子どもを狙い、群れで協力しながら長時間追いかけ続けます。

最高時速は45~66kmにも達するようです。

リカオン

出典:wikimedia

ライオンなどのネコ科動物は獲物に忍び寄りながら襲いますが、リカオンは獲物と決めたら一気に群れで襲いかかります。

群れで確実に獲物をとらえるため、その成功率は80%と非常に高いです。

これは、サバンナの動物の中で最も高い成功率なのです。

ちなみに、百獣の王ライオンは20%ほど、チーターは50%ほどだそうです。

 

チームワークを駆使して獲物を誘導し、ひたすら追いかけ攻撃をし続け、獲物が疲れてきたところで最後にお腹を食い破ってとらえます。

そして、群れで一気に獲物を食べ尽くしてしまうのです。

リカオンは大食漢で、自分の体重の倍もあるハイエナと同等の量を食べるそうです。

リカオンがインパラを捕食する映像↓

 

天敵

リカオンの天敵には、ライオンハイエナが挙げられます。

同じサバンナに生息しているため出会う機会も多く、獲物を横取りされることも多々あります。

リカオンはどうしても体格差で劣るため、ライオンと争った結果殺されてしまうことも多いようです。

 

絶滅の危惧

リカオン

さて、そんなリカオンですが自然下で人間を襲うことはないものの、家畜を襲う被害が多発しているため害獣とみなされています。

よって駆除の対象となり、人間により射殺されることが多いです。

 

また、交通事故死や狂犬病、ジステンパーという犬からの伝染病にかかって死ぬ個体が多く、さらには土地開発による生息地の減少によりリカオンの生息数は激減しています。

2012年の時点でその個体数は3000頭ほどと言われているため、現在はさらに減少している可能性があります。

 

サバンナにおいてのライオンなどとの生存競争に加え、人為的な影響が増えると、リカオンの個体減少に歯止めが利かなくなってしまうでしょう。

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リカオンに関する事故

リカオンに関する人間の事故と言えば、2012年11月に起きたアメリカはペンシルバニア州のピッツバーグ動物園における幼児転落事故が記憶に新しいでしょう。

母親と一緒に動物園を訪れていた2歳の男児がリカオンの展示舎内に誤って転落し、11頭のリカオンに襲われて亡くなってしまったのです。

展示舎には柵があったにも関わらず、それを乗り越えて落ちてしまったようです。

リカオンとしては獲物と勘違いした可能性が高く、非常に悲しく残念な事故だったというほかありません。

 

まとめ

リカオンは、アフリカに生息する大きく丸い耳が特徴のイヌ科の動物です。

群れ内での社会性が高く、そのチームワークを駆使した狩りは成功率80%と非常に高い数字です。

 

アフリカのサバンナや草原に暮らすリカオン。

今や絶滅の危機に瀕したこの動物はとても貴重な存在と言えるでしょう。

日本においては自然環境下で出会うことはまずありませんが、動物園に行けば見ることができます。

富士サファリパークやよこはま動物園ズーラシアで飼育されているので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

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