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ヌカカの生態や対策、刺された時の症状や治療法

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暖かくなると様々な虫が出てきますが、それと同時に虫刺されによるトラブルも多くなります。

特に蚊やブヨなどの吸血害虫による虫刺されに、毎年悩まされる方は多いのではないでしょうか?

吸血害虫の中でも、蚊やブヨに匹敵するほどの被害の多さを持つのが「ヌカカ」です。

ヌカカと聞いて「あぁ、あの虫ね」と、すぐに思い浮かべることができる人はかなりマニアックとも言えます。

その認知度の低さゆえ、ヌカカに刺されてもそのほとんどが、蚊やブヨに刺されたと勘違いされてしまうからです。

そのくらいヌカカはマイナーな吸血害虫なんです。

 

しかし、ヌカカの威力は、メジャーな吸血害虫たちにも全く劣りません。

ヌカカはアウトドアでの被害がとても多い虫でもあるので、しっかり対策していきましょう。

今回は、ヌカカの生態や対策、刺された時の症状や治療法についてご紹介させていただきます。

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吸血害虫・ヌカカの生態

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/12/CSIRO_ScienceImage_11052_Biting_midge_on_human_skin.jpg

ヌカカ 出典:wikimedia

ヌカカは、ハエ目・ヌカカ科に属する体長1~1.5mmほどの小さな吸血害虫です。

「糠粒のように小さい蚊」という意味で命名されたそうですが、その名の通り「蚊」と思いきやハエ目に所属しています。

触角は長く数珠状で、翅は透明で薄い斑紋があるものが多いとされています。

と言っても、ゴマ粒ほどに小さいので、肉眼でヌカカだと見分けることは非常に困難です。

そのため認知度も低いのかもしれません。

 

ヌカカは全国各地に分布し、水田地帯、山間地域、平地、海岸近くなど幅広い場所で活動しています。

卵は水辺の石や草などに、卵塊として産卵されます。

幼虫は湿地や池、沼や水田、渓流、海岸などの泥土中に生息するため、水辺が近いところで大発生することが多いのです。

地域によって多少異なりますが、春から秋、4月から10月頃にかけて発生します。

特に6月~9月までが、最も多く発生し活動するとされています。

 

ヌカカの活動は、朝(早朝)と夕方が最も活発であり、集団で活動する習性があります。

集団で襲われるため、刺される箇所が多くなりやすいのも特徴です。

一日で数十ヵ所、多いと百か所以上も刺されてしまうこともあります。

蚊と同様に刺すのはメスのみですが、集団の中からメスを見分けることはまず不可能ですね。

 

ヌカカが静止している時は、左右の翅の一部を重ねているため平たく見えます。

小さいうえに止まると平たくなるその体は、小さなすき間でも簡単にすり抜けることが可能です。

そのため衣服のすき間や頭髪の中に潜り込んで吸血したり、網戸の目をすり抜けて室内に侵入したりするのです。

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刺された時の症状、とにかく痒い!

ヌカカに刺された痕

ヌカカに刺された痕 出典:http://cabnine.jp/blog-entry-554.html

上記の写真はヌカカに刺された後の写真になります。

集団で行動するため、写真のように何ヵ所も刺されるのが特徴ですね。

 

ヌカカに刺されるとアレルギー反応により、痒み皮膚の炎症を引き起こします。

ヌカカの唾液成分が抗原(アルゲン)となって体の抗体と反応し、ヒスタミンなどの痒みの原因となる物質が分泌されるからです。

 

個人差はありますが、ヌカカに刺された多くの方が、刺された直後に気づくことは少ないようです。

時間が経ち、痒みが出てから気がつくこと(遅延反応型)が多いとされています。

刺された部分は熱を帯びて赤く盛り上がったようになるほか、広範囲で赤みを帯びたり、水ぶくれができることもあります。

 

しかし何と言っても、ヌカカの最大の特徴は強烈な痒みです。

その痒みの威力は蚊やブヨに匹敵するか、または上回るほどの強さです。

 

ヌカカによる虫刺されは、強い痒みが1週間ほど続きます。

強い痒みを数日間も我慢することは難しいので、大抵の場合は搔きむしってしまうことによって、さらに悪化させてしまいます。

また、赤く腫れた患部が濃を持つこともあり、その傷が色素沈着を起こして跡が残ることも少なくないのです。

 

ヌカカの虫刺されはとても痒みが強いため、搔き過ぎによって悪化する場合がほとんどです。

特に睡眠中など、無意識な状態で患部を搔いてしまうことは多くあります。

そんな時には、虫刺され用のパッチを貼るのもひとつの方法です。

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刺された場合の応急処置

虫刺されに気がついたとしても、それがヌカカによるのもかどうかの判断は難しいかもしれません。

しかし、ここで紹介する方法は、蚊やブヨに刺された時も有効な方法です。

虫刺されの症状を悪化させないために、応急処置はとても大切なので、この機会に覚えておきましょう。

 

刺された直後は温熱療法

まずは刺された直後の処置として、温熱療法があります。

これは患部を熱いお湯で流す方法です。

痒みの原因となる酵素毒成分はタンパク質のために、熱に弱い性質を持っています。

そのため、43~45度程度の熱で毒成分が分解されるのです。

 

やり方は、45度程度のシャワーを患部に5分程掛け続けるだけと、とても簡単です。

入浴の際よりもちょっと熱い程度の温度にし、やけどに注意しましょう。

 

しかし、温熱療法が有効なのは、あくまでも虫刺されの直後です。

すでに赤く腫れあがったり炎症が起きている場合には、反対に悪化させてしまうので注意して下さい。

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すでに赤く腫れあがっていたら冷やす

すでに炎症を起こしている状態の時は、患部を冷やす事で痒みや腫れを抑えることができます。

そして、炎症を抑える効果があるステロイド外用薬を塗るのが効果的です。

 

しかし一般的で市販されているステロイド外用薬では、ヌカカによる虫刺されに効果的なものはあまり多くはないようです。

炎症が起きていたら、悪化して跡が残ってしまう前に、皮膚科を受診することをおすすめします。

 

ヌカカ対策

どんなに虫刺され対策をしたとしても、ヌカカの被害を必ず防げるわけではありません。

しかし、外出時にちょっと気をつけるだけでも、その被害を最小限に抑えることは可能です。

 

肌の露出を減らす服装

ヌカカはその生息地から、海水浴やキャンプなどアウトドアでのレジャー時に被害に遭うことが多いです。

ですから、そういった場所へ行く時には、まず服装に注意が必要です。

 

肌の露出を減らすため、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのように露出の多い履物は避けるようにしましょう。

ヌカカは足元にも容赦なく襲ってきますので、スニーカーやブーツのように足元を覆う履物がおすすめです。

また、ヌカカは毛髪の中にも入り込んでしまうので、帽子を被るようにもしましょう。

どうしても露出しやすい首まわりは、タオルを巻くのが有効です。

 

虫除けスプレーの使用

虫除けスプレーの使用も有効です。

できれば、ディートと呼ばれる昆虫の忌避剤を含むものが効果的です。

が、小さなお子さんやアレルギー体質の方など、副作用が心配な方にはディートフリーの虫除け剤もあります。

化学成分不使用のシトロネラなど、虫が忌避する精油を使ったものもや、シールタイプの虫除けを服や帽子に貼り付けるのも有効です。

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たかが虫刺されと思わず、病院に行こう

虫刺されは日常的に起こるものですから、なかなかすぐに病院に駆けつけることは少ないと思います。

しかし、ヌカカに刺されると強い痒みが1週間ほど続き、搔きむしることで悪化してしまうと、肌に跡が残る危険性もあります。

また、患部が赤く広がったり、固くなって腫れたりした場合には、塗り薬だけでなく飲み薬の服用も必要になってきます。

 

病院では、それぞれの症状にあった適切な処方をしてくれますので、痒みなどによるストレスからも早く開放されますし、跡が残る可能性も低くなります。

たかが虫刺されと放っておかずに、痒みが続く、腫れが引かないなどの場合には、早めに皮膚科の医療機関を受診するようにしましょう。

 

まとめ

ヌカカは同じ吸血害虫である蚊やブヨなどに比べると、ヌカカはとても小さく羽音もしないために、近くにいたとしてもその存在に気づくことはまずありません。

そのため気がついた時には、あちこち刺されてしまった、なんてことにも少なくありません。

ヌカカに刺されたら、まずは早急な応急処置で痒みを抑えることが大切です。

・刺された直後に気が付いた場合は、温めること

・赤く腫れあがった時は、冷やすこと

が大切ですので、覚えておきましょう。

そして、症状が悪化する前に皮膚科を受診しましょう

 

その生態や生息地、どんな場所で被害に遭いやすいのかなどを知ることは、ヌカカの予防対策へと繋がります。

夏を、楽しいレジャーや快適に過ごすため、今回のヌカカ対策を是非参考にしてみて下さい。

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