危険なネコ科動物

チーターは時速何キロで走る?速さの秘密は?その生態や特徴について 

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世界にはたくさんのネコ科の動物たちが存在していて、ライオンやトラのような大型動物は動物園でも人気者です。

チーターも見た目のカッコよさや足が速いことが有名で、とても人気者ですよね。

しかし、ネコ科動物の一部は絶滅危急種、または絶滅危惧種に指定され、保護の対象になっているものが少なくありません。

「チーター」もそんなネコ科動物の仲間で、やはり今後の生存が危ぶまれている存在です。

今回は、チーターの速さの秘密や、その生態や特徴についてご紹介させていただきます。

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大型ネコ科と小型ネコ科

チーター

チーターは、ネコ目(食肉目)ネコ科チーター属の動物です。

ちなみに、チーター属に分類されるのはチーターのみです。

 

まず、ネコ科の動物は、大型と小型に分けられています。

大型ネコ科には、ライオンをはじめドラ、ヒョウ、ジャガー、そしてチーターなど。

一方の小型ネコ科には、オオヤマネコ、ピューマ、ボブキャット、イエネコ以外の小型ネコの総評とされるヤマネコなどが含まれます。

 

最初のネコ科の動物が現れたのは、約四千年前のことです。

ネコ科の種は幅広い環境に適応できたため、現在でもアフリカ、アジア、南北アメリカに、野生の個体が生息しています。

現在、これらの生育地のほとんどは保護されているため猟などは禁止されています。

 

大型ネコの中でも、ヒョウ、ジャガー、チーターの3種は、その大昔同じ動物だったとされており、長い年月をかけた進化の過程で、それぞれに違った特徴を持って別れていったわけです。

もしかすると今後何千年、何万年と経った時には、現在とはまた違ったものに進化しているのかもしれませんね。

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チーターの特徴、顔の黒い線は「アイブラック」?

チーターは、古くは熱帯雨林地域を除くアフリカ大陸全域、パレルチナやアラビア半島、インド等にも生息していましたが、現在ではアフリカ大陸(熱帯雨林域は除く)とイランのみに生息しています。

したがって、アフリカ大陸に分布している「アフリカチーター」と、イランに分布している「アジアチーター」、世界には2種類のチーターが存在しています。

 

体長110~150cm、体重約35~70kgほど、長い足と尾を持っています。

細身な体型ですが、名ハンターらしく猟犬のようにがっしりとした胸をしています。

小さな頭とアゴに短い鼻、小ぶりな丸い耳を持っています。

背中の色は褐色がかった黄色で小さな丸い斑点が広がっており、腹部は白となっています。

チーター

 

顔に近づくほど模様は少なくなり、チーターの特徴とも言える目から口元にかけて黒い線が長く伸びています。

一説にはこの黒い線が、昼間に狩りをするチーターの「アイブラック」の役割を果たしているのではないかとされています。

「アイブラック」とは、よく野球選手などが目の下に貼っている黒いテープです。

屋外球場のデーゲームなどでよく目にしますが、あれは太陽光が目の下で反射してしまうのを防ぐためのものです。

黒色が光を吸収してくれるというわけです。

 

アイブラックは、あくまで一説ではありますが、多くのネコ科の動物が夜行性なのに比べて、唯一昼間に狩りを行うチーターならではの進化なのかもしれませんね。

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チーターの生態、大人になれるのは約3割以下!?

チーターは主に草原や藪地に生息しています。

見た目はそっくりなヒョウは木の上で生活していますが、チーターは基本的には地表で単独で生活しています。

ヒョウは非常にアゴが強いため、自分の倍以上の体重の獲物でもくわえて木に登ることができます。

木の上に獲物を運ぶのは、他の動物たちにエサを横取りされないためですが、チーターは力が弱いため真似できない芸当なのです。

小顔のチーターはアゴの力が弱いため、動物の死骸や骨なども食べないとされています。

 

チーターの生息数が減少した原因のひとつに、その繁殖形態が関係しています。

チーターは、子供が生まれるまでに約95日かかり、さらに成獣になるまで約20ヶ月を要します。

この間、メスのチーターは子育て期間となるため繁殖を行わないことも、個体数が減少した原因のひとつとされているのです。

チーター 赤ちゃん

チーターの生まれたばかりの子供の体重はおよそ300gで、大きさは30cmほどです。

褐色の毛色をしており、背中には灰色の鬣(たてがみ)があります。

1回び出産で4、5匹の子供を産みますが、病気や他の動物に襲われるなどが原因で、幼獣時の死亡率は70%以上と言われています。

無事に成獣になれるのが3割にも満たないとは、自然界の厳しさが伝わってきますね。

 

チーターの平均寿命は12~14年ほどです。

生まれてから約1年半ほどで狩りを覚えて、やがて母親の庇護の元を離れて行くのです。

独立するまでの間に、母親からしっかりと狩の仕方を学びます。

時には家族で協力し合いながら、また時には母親が生け捕りにしてきた獲物で狩りの練習を行ったりします。

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チーターの狩り、その成功率は?

チーターの主な獲物は、小型の草食動物でガゼルやインパラなどですが、場合によっては野うさぎや鳥類なども狩ることもあります。

狩りの方法は、獲物に50~300mまでじりじりと接近してから一気に襲い掛かります。

この接近距離が狩りの成功のポイントとなります。

 

ネコ科動物の中で、唯一チーターだけは爪の出し入れが自由にできません。

この爪は走る際のスパイクの役割の他にも、獲物に爪をかけやすいないなどのメリットがあります。

また、アゴが弱いチーターは、ライオンのように噛み付きながら獲物を倒すことができません。

そのため、前足の爪を使って獲物を転ばせてから噛み付くのです。

チーター

チーターが獲物にしているガゼルやインパラなどは、高速でジグザグに動きながら逃げ回ります。

それを追いかけるチーターもジグザグに動かなければなりませんが、この時にスパイク爪と同様に大きな役割を果たすのが長い尻尾です。

この尻尾を巧みに操って方向転換をしながら、獲物を追いかけるのです。

そして前足で叩いて獲物を転ばせる、またはバランスを崩させて倒すのです。

 

ヒョウなどは首に噛み付いて、首の骨を折って即死させますが、チーターは窒息させて獲物を殺します。

アゴの弱いチーターには骨を折る力がないからなんですが、とにかく速く走るために進化を遂げたチーターならではの弱点かもしれません。

 

ちなみに、チーターの狩りの成功率はおよそ50%だそうです。

意外に低いと思ってしまうかもしれませんが、これはサバンナの動物の中ではかなり高い数字なのです。

百獣の王ライオンは20%ほどしかないらしいので、チーターが優秀なハンターだということが分かりますね。

 

チーターの狩りの映像です↓

 

世界最速スプリンター・チーターの速さの秘密

チーターが世界最速スプリンターである理由には、

・筋肉質で細い、流線形の体を持っていること

・ネコ科特有の、非常に柔軟性に優れた脊髄を持っていること

・鼻の穴が大きいため肺活量が多いこと

これらが速く走るために大いに役立っているのです。

 

チーターの最高速度は時速90km以上とされており、動き始めてから2秒でおよそ時速70kmのスピードに達します。

しかしこの速度を保ったままで、長い距離を走ることはできません。

全速力で走ることができるのは、10~20秒程度、距離にして300~400メートル以上は走り続けることが出来ないのです。

これは早く走ることで、多くのエネルギーを消耗してしまうことと、体内に熱がこもりすぎるためと言われています。

 

また、チーターは100km近くで走りながら、ほぼ一瞬で止まることもできるのです。

車で考えたら100kmの状態からの急停車はとても無理なので、チーターのスピード制御性能の凄さが分かりますね。

 

ちなみに人類最速と言われているジャマイカのウサイン・ボルト選手の記録は、100メートル9.63秒。

チーターは1秒で約25メートル、スタートからの加速を考えても100メートルを5~6秒で走ることができそうですから、当然ながらチーターの圧勝ですね。

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チーターの天敵たち

アゴが弱く戦うことに向いていないチーターには天敵も多く存在します。

特に、狩りがあまり得意ではないとされているライオンハイエナなどが、チーターが仕留めた獲物を横取りすることはよく知られています。

せっかくのご馳走もこれらの天敵たちにやって来られては、そそくさと獲物を置いて逃げるしかありません。

チーター

チーターはライオンやハイエナと違い単独で行動する生き物です。

そのため、怪我を負うことは生命の危機に直結します。

そしてこれらの天敵たちは、時にチーターの子供を襲って殺してしまいます。

常に生命を脅かす恐ろしい存在なんですね。

 

チーターが1日に食べる肉の量は約3キロとされていますが、いつも都合よく狩りが成功するとは限りません。

場合によっては1週間、10日間以上エサにありつけないことも自然界では珍しくありません。

やっと捕まえた獲物も運が悪ければ、天敵に奪われることもあり、常に飢えと戦っていると言っても過言ではありません。

水分は約4日に1度ほどでも構わないようで、乾燥には強いようです。

 

チーターの性格、危険性は?

チーター

ネコ科の大型動物の中でも小柄なチーターの性格は、比較的温厚で賢く人にも懐く性格とされています。

海外でも保護施設などで、人間によって育てられたチーターが人や犬などと仲良くしている姿の動画も数多く見られます。

 

撫でられながら喉をゴロゴロと鳴らしている様子は、まるで大きなネコのようにも感じますが、いつどんな衝動で野生の本能が牙を向くかはわかりません。

人間はその体に何一つ武器を持っていませんが、チーターには鋭い爪と牙があります。

最悪致命傷を負う可能性だってあるのです。

そんなに多くは無いですが、チーターに襲われて重傷を負ったという報告もあります。

 

海外ではこのように猛獣と呼ばれる動物をペットとして飼う人もいるようですが、チーターが紛れもない肉食動物である以上、接する人間側にも専門的な知識と経験が必要ですね。

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チーターの危機「絶滅危急」から「絶滅危惧」へ

現在チーターは「絶滅危急種」として保護の対象となっています。

これはチーターがこの世に生き残れるかどうかの危機的な状態にあるということですが、この危機は私たち人間が引き起こしたものです。

 

チーターが生息するためには、広い面積が必要ですが、それを人間は開発目的のために環境破壊し続けています。

また、家畜を襲うと駆除された過去、そして近年ではペットとして高値で取引されるために密猟も横行しているのです。

 

絶滅させないためには、長期に渡る集中的な保護が必要です。

チーターは行動圏が広いため、保護されている土地もそうでない土地も移動します。

そのため保護地と非保護地区の両方の取り組みが、保護するにあたり必要となるのです。

 

チーターは現在「絶滅危急」に分類されていますが、これを「絶滅危惧」に早急に引き上げるべきだとされています。

チーターは加速しながら急速に絶滅に向かっていると懸念する研究者たちの間では、「絶滅危惧」に指定されることによって、国際的な保護活動が形成されることに期待を寄せているのです。

 

まとめ

チーターは、アフリカとイランに生息するネコ科の動物です。

時速90km以上のスピードを出し、世界で最も速く走ることのできる動物として知られています。

その脚を使った狩りは成功率が高く、優秀なハンターと言えます。

また、比較的温厚な性格で人間にもなつくことから、海外ではペットにしている人もいるそうです。

 

しかし、環境破壊や密猟のためその個体数は減少し、絶滅危急種とされています。

世界最速の動物を絶滅させないため、長期に渡る集中的な保護が必要だと思われます。

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