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危険なネコ科動物

ユキヒョウの生態や生息地、絶滅の危惧について 

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ネコ科の動物と言えば、何を思い浮かべますか?

大体、メジャーなライオン、トラ、チーター、ヒョウなどの猛獣を思い浮かべるのではないでしょうか?

どれもサバンナや森林など暖かな地域に生息する動物たちです。

ところが、標高数千メートルの山岳地帯に住むネコ科の動物もいるというから驚きです。

その動物の名は「ユキヒョウ」と言います、皆さんはご存知でしたか?

標高数千メートルともなると空気は非常に薄く、気温はマイナス数十度にもなる極寒の地です。

そんな、生物が生きていくのにはとても厳しい環境に見事に適応したユキヒョウとはどんな動物でしょうか?

今回は、ユキヒョウの生態や生息地、絶滅の危惧について紹介していこうと思います。

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ユキヒョウの生態

ユキヒョウ

ユキヒョウは、食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される動物です。

 

ユキヒョウが生息しているのは、ヒマラヤ山脈やアルタイ山脈(インド北部や、ネパール、カザフスタン、パキスタン、モンゴルなどの中央アジアの山岳地帯)などの標高2000~6000mにもなる高地です。

標高数千メートルの山岳地帯という、人間がほとんど踏み入れることのない険しい場所に生息し、姿を見せる事が滅多にない為、40年ほど前までは「幻の動物」とも言われていました。

 

ユキヒョウは群れを作らず単独で行動します。

広大な縄張りを持ち、その広さは数キロメートル四方に及びます。

だから余計、人の目に触れることが少ないんですね。

 

岩の割れ目や岩穴のなかに住み、シカやヤギ、ヒツジの仲間、ネズミやウサギ、鳥などを捕食しています。

夏になると獲物が山を下るので、それに合わせて標高1800mくらいの所まで降りてきます。

獲物が少ないと、稀にヤギなどの家畜を襲うこともあります。

 

ちなみにユキヒョウは、ライオンやトラなど他のネコ科動物のように、吠えたりしないそうです。

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体の特徴

ユキヒョウの体の大きさは100~140cm位、尻尾の長さは80~100cm位、体重は40~50kgほどです。

特徴的なのは、体に生えたモフモフの長い体毛です。

この長い体毛によって厳しい寒さから身を守っています。

 

名前の通り、毛の色は雪の様に白く、ヒョウ柄もちゃんとあります。

白い体毛は雪の積もった岩山にうまく溶け込み、獲物の眼を欺くことができます。

体毛は短い夏毛と長い冬毛があり、季節によって長さや模様が変わります。

 

そして、足の裏にまで毛が生えていて、雪や氷で滑る事を防いでいます。

また足が大きく、かんじきのような役割をし、雪の上を歩いても沈みにくくなっています。

ユキヒョウ

脚は普通のヒョウに比べると太く短く、重心を低く保つことが出来る為、険しい崖を移動するのに適しています。

特徴的な太く長いしっぽを使って、体のバランスを取ります。

 

ジャンプ力も高く、15mもの距離を飛び越えることもあるそうで、狙った獲物に飛び掛かります。

ユキヒョウは優秀なハンターで、自分の体の3倍もある獲物を捕らえる事もあるそうです。

 

ユキヒョウは元は一つのヒョウから枝分かれした種だそうです。

氷河期に暖かい土地へ南下していったのが普通のヒョウ、高山地域に留まり、寒さに適応できるように進化したのがユキヒョウと考えられています。

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繁殖と子育て

ユキヒョウは、春頃に一度に2~3匹の子供を産みます。

生まれてから2年ほどは母親と一緒に暮らし、その後一人前のユキヒョウとして独立するそうです。

ユキヒョウ 赤ちゃん

出典:wikimedia

ちなみに、子連れの母親に対しオスのユキヒョウが交尾を試みようと近づくことがあります。

オスは自分の子孫を残したいが為に、子供を殺してしまうこともあり、母親は非常に警戒し必至でオスに立ち向かい追い払います。母は強し!

 

ユキヒョウの危険性と絶滅の危惧

ユキヒョウ

普通のヒョウは人を襲うことがありますが、ユキヒョウが人を襲う事は無いとされています。

しかし、前述したようにヤギなどの家畜を襲うことがあるため、現地では害獣とされることもあります。

 

 

むしろ、ユキヒョウにとって人間の方が脅威だと思います。

美しい毛皮を狙って、また骨などは漢方薬の原料となると考えられていることから密猟が横行しました。

 

また、現地では家畜を襲う事から駆除されてしまうこともあります。

 

さらには地球温暖化による生息地の環境変化など、さまざまな原因が絡み合い、ユキヒョウの生息数は一時期1000頭位までに激減しました。

その後の保護活動により、現在は5000頭位まで回復したと言われています。

回復を見せたとは言っても、未だ絶滅危惧種に指定されています。

 

人間の生活範囲が広がれば、環境の変化によって獲物が減少してしまいます。

獲物が捕れなくなったユキヒョウは、仕方なく家畜を襲うようになったという一面もあるでしょう。

ユキヒョウに襲われた家畜も家畜を殺された人も確かにかわいそうですが、事情をよく知ると駆除されるユキヒョウもかわいそうですよね。

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まとめ

ユキヒョウは、ヒマラヤ山脈やアルタイ山脈などの標高2000~6000mの高地に生息するネコ科の動物です。

人間を襲うことは無いようですが、ヤギなどの家畜を襲うことがあるため害獣とされることもあります。

 

現在、ユキヒョウは日本の動物園でも見ることはできますが、このまま地球温暖化が進み、密猟が横行し続ければ、この地球上から姿を消してしまうかもしれません。

ユキヒョウの赤ちゃんの画像を一度見てみて下さい。

こんなにもカワイイ動物が見られなくなるなんて寂しいですよね。

野生動物とも共存は簡単ではないかもしれませんが、なんとか保護を続けていって欲しいものです。

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