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危険なムカデ

ムカデの種類と生態について。ムカデは害虫?益虫?

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皆さんムカデと聞いてどんなことを想像しますか?

多くの人はその外見から気持ち悪い!危ない!という悪いイメージをするでしょう。

確かにムカデは毒を持ち、噛まれる危険性があります。

しかし、マイナス面しかないわけでもないのです。

今回は、ムカデの種類と生態について詳しく紹介してみたいと思います。

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日本に生息するムカデの種類

ムカデの種類は、世界で約2000種類以上もいます。

日本にも、100種類以上のムカデが生息しています。

日常でよく見られる種類としては、トビズムカデ、アオズムカデ、アカズムカデが挙げられます。

 

トビズムカデ

トビズムカデ

出典:wikipedia

トビズムカデは日本で最大のムカデです。

体長は大きいもので20cmにもなります。

頭部は赤色で、体は黒光りしており、肢は21対ありオレンジ色をしていることが多いです。

しかし、トビズムカデは個体により体色が違うことも多々あります。

 

一般的に、オオムカデと呼ばれるのはこのトビズムカデのことです。

この外見で20cmもの体躯とは、できる限り出会いたくないで生き物ですね。

 

アオズムカデ

アオズムカデ

出典:wikimedia

アオズムカデは体長10cmほどで、頭と体は暗い緑色をしています。

肢は21対あり、オレンジ色をしています。

日本に生息しているムカデの中では、最も強力な毒を持っています。

 

アカズムカデ

アカズムカデは上の2種類よりも小型で、体長は4~7cm程度です。

頭と足が濃い赤色をしているのが特徴です。

 

タイワンオオムカデ

タイワンオオムカデ

出典:flickr

国内では、沖縄など南西諸島に生息しています。

体は薄いオレンジ色で、黒い横縞が体節ごとにあるのが特徴です。

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ムカデの生態

ムカデは皆さんご存じの通り、長い体と多数の肢を持つ節足動物です。

どの種も肉食であり、ゴキブリやクモや小型のネズミなど、小動物を食べることで生活しています。

意外と長生きで、脱皮を繰り返して成長し、寿命は約5~10年ほどです。

 

ムカデは国内でも、沖縄から北海道まで広く生息しています。

基本的には、暑い地方を好み沖縄には多種類のムカデが生息しております。

 

寒さには弱いため、冬の間は動きが鈍くなりますが、暖かい場所を探してくるため、逆に家の中に入り込んでいる、なんてこともあります。

冬場だからといって油断しないようにしましょう。

 

夜行性であり、昼は石の下や落ち葉の下など湿ったところで隠れており、夜になるとエサを探しに行動します。

 

ムカデは毒を持ち、噛まれるとかなり痛むので、素手でつかんだりしないでおきましょう。

 

ムカデのつがい?ムカデの繁殖について

ムカデはつがいで行動するというのを聞いたことはありませんか?

つがいと言えば夫婦を想像しますが、ムカデの場合は母子でいることがあるのです。

 

ムカデが活発になるのは夏場で、5~6月に交尾を行い、その後夏の間産卵をします。

メスのムカデは産卵後、卵を自分の背中に乗せて抱きかかえて生活します。

これは、カビが生えたりしないように清潔に保つためです。

 

子供が生まれてから約2ヶ月間、その間は母子で行動し母ムカデが子ムカデに餌を与えているのです。

ちなみに子ムカデは、約3年かかって大人のムカデなります。

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ムカデの危険性について

ムカデといえば、噛まれると痛い!という話をよく聞きますよね。

これは彼らがを持っているためです。

ムカデの頭には、肢が変化した顎肢と呼ばれる大きなはさみのような部位があります。

獲物を見つけると、このはさみで咥え込み、毒を注入するのです。

ムカデに噛まれると、強い痛みとともに、噛まれた部分が赤く腫れ上がり炎症を起こします。

 

過去ムカデに嚙まれたことがある場合には、アナフィラキシーショックを発症する可能性もあるため、もし噛まれてしまった場合はすぐに医師の診察を受けましょう。

 

ムカデは害虫?益虫?

ここまでムカデのマイナス面を紹介してきましたが、実はムカデは私たちにとって有益となってくれる場合もあります。

害虫と聞いて真っ先に思い浮かぶのは何でしょうか?おそらく大半の人が黒光りするあの生物を思い起こすのではないでしょうか。

そう、ゴキブリです。

非常に生命力が強く、驚異的な繁殖力を持つ厄介者です。

実は、ムカデはゴキブリを好んで捕食するのです。

さらに、家屋に住みつく厄介なネズミやクモなども捕食してくれます。

 

では、ムカデは益虫となるのか?やっぱりそうとも言えませんよね。

ムカデは夜行性であり、人が寝ているときに布団に入り込み噛みつく!といったこともあります。

毒がある上に、人間に襲いかかるんですから益虫だとは思えませんよね。

 

ゴキブリを食べてくれるという良いところもありますが、噛まれることを思うと、私はやはり害虫だと思います。

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ムカデは縁起が良い?

ちなみに、古来からムカデは縁起が良いとされています。

多くの肢があることから「客足が伸びる」ということで、商売繁盛の効果があると言われています。

その他にも、後退をしない(できない)姿から、勝利を呼び込むとも言われています。

 

まとめ

ここまで、ムカデに関する一般的なことや、意外な側面を紹介してきました。

ムカデは、北海道から沖縄までいる肉食の節足動物です。

夜行性で、温かく湿ったところを好みます。

 

害虫でもあり益虫でもあるムカデ。

ゴキブリを駆除してくれるというプラスの面は少し驚きだったと思います。

とはいえ、ムカデは毒を持ち、噛まれる危険性があります。

適切な対処を行うことで安全に処置できますが、害であることは間違いありません。

ムカデについてはこちらの記事もご参考下さい。

ムカデに噛まれたらどうすればいい?応急処置について

ムカデの駆除、殺し方!4つのおすすめ退治法、熱湯が効果的!?

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