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ホッキョクグマは最強の動物?共食いもするその生態について

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「しろくま」の愛称で動物園や絵本に登場する「ホッキョクグマ」。

ホッキョクグマが地上最強の動物なのでは?ともよく言われています。

しかし、その生態について、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?

今回は、ホッキョクグマの生態についてご紹介したいと思います。

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ホッキョクグマの生息地

ホッキョクグマ

ホッキョクグマはその名前の通り、北極圏が主な生息地です。

北極以外には、北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部にも生息しています。

国別では、カナダ、アメリカ合衆国、ノルウェー、ロシア、デンマークに生息していて、日本のように動物園で飼育している国もあります。

 

ホッキョクグマの生態

ホッキョクグマは、食肉目クマ科に属する地上最大の肉食獣です。

ホッキョクグマはオスで、体長250~300cm、体重300~800kg、メスで200~250cm、150~300kg最大3m、もの大きさになります。

過去アラスカでは、体重約1000kg、体長約3.4mの個体が記録されています。

 

ホッキョクグマの寿命は野生の場合30年とされていますが、日本の上野動物園で飼育されていたホッキョクグマの「雪男」は36年生きたとされ、カナダのウィニペグ動物園では42年生きた記録があります。

 

ホッキョクグマは冬眠することがありませんが、出産の時のみ巣穴を堀り、その中で子供を産みます。

1度の出産で1匹~4匹の子供を産み、出産後2~3年は子供に乳を与えて一緒に過ごします。

出産は毎年行われることはまれで、多くの場合2~4年あけて出産されることが多いです。

また子供のホッキョクグマが生後1年以内に死亡する確率は50%と高く、ホッキョクグマの絶滅が危惧される原因の1つとも言えます。

 

ちなみに、ヒグマとホッキョクグマは、約15万2,000年前までさかのぼると共通の祖先だったことがわかっており、そのため現在でも、ヒグマとホッキョクグマは交配することが可能です。

ヒグマとホッキョクグマが交配してできた「ハイブリット」と呼ばれる、ヒグマの身体的特徴にホッキョクグマのような白い体毛のクマも確認されています。

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ホッキョクグマの食性、共食いも!?

ホッキョクグマは肉食性の強い雑食性です。

主には同じ北極圏に住むアザラシが主食で、食事の9割ほどはアザラシを食べています。

嗅覚が非常に優れており、氷の下にいるアザラシの匂いをかぎ分け探し出して捕食します。

その他には、鳥類や魚類、トナカイやイルカ、クジラの死骸も食べます。

氷が解けるころには、野イチゴや、海に生える昆布などの海藻類も食べることがあります。

 

オスのホッキョクグマは餌が不足すると、ホッキョクグマの子供を襲って食べることがあります。

また、妊娠中のメスを襲って食べた例もあることが報告されています。

ホッキョクグマは子供を産むと2~3年は一緒に過ごしますが、その間、母グマはオスに対してものすごく警戒して過ごします。

 

ホッキョクグマは本当は白くない!?

ホッキョクグマの色といえば、シロクマの名前の通り真っ白ですが、実は皮膚の色は黒色に近い灰色なんです。

そして、体毛は白く見えますが体毛自体は透明に近く、毛の中に空洞があるため散乱光によって白く輝いて見えているんです。

毛の中に空洞がある構造のため、光によって得られた熱を皮膚に直接伝えることができます。

また、一度得た熱をその体毛によって貯めておけるようになっています。

 

動物園などで黄色っぽく見えるホッキョクグマは、この毛の空洞が汚れている状態といえます。

まれに「ミドリグマ」と呼ばれるようなミドリがかったホッキョクグマは、この毛の空洞に藻などが生えた状態です。

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肉食獣最強!?のホッキョクグマの天敵

体の大きさや力の強さ、1日に70kmを移動できる身体能力の高さから、肉食獣最強とも言われるホッキョクグマですが、天敵もいます。

体毛や肉を目当てに狩りをする人間と、ホッキョクグマの数倍の重さまで成長するシャチです。

 

氷や陸の上では、人間以外に敵がいないホッキョクグマでも、海中を自由に泳ぎまわり、50本近い鋭い歯と、強い顎の力を持つシャチには勝てません。

シャチに襲われるのは稀ですが、近年のように北極の氷が溶け出し、氷の面積が減ってしまうと、移動の際にどうしてもホッキョクグマが海中を泳ぐ距離が増えてしまい、それに伴いシャチに襲われる可能性も高くなってしまいます。

 

また、子供のホッキョクグマにとっての天敵は、同じホッキョクグマのオス、ワシやタカの猛禽類、ホッキョクギツネがいます。

 

ホッキョクグマの保護、絶滅の危機

ホッキョクグマ

ホッキョクグマは、一時期人間による狩猟などにより個体数が減少、絶滅が危惧されました。

1973年にホッキョクグマ生息国では「ホッキョクグマの保護に関する国際協定」が結ばれ、生息数も回復傾向を見せました。

現在においても、定期的にホッキョクグマの保護のための会議が開かれています。

 

しかし現在、IUCN(国際自然保護連合)が発表しているレッドリストによると、今後40年の間にホッキョクグマの個体数が現在の30%程度まで減少する可能性があると危惧されています

主な原因として、温暖化などによる気候変動が氷の面積を減らし、その上で生活しているホッキョクグマやアザラシなどの動物の命が脅かされていることが指摘されています。

 

そのため、世界各国ではホッキョクグマを含めた北極の野生生物を保護するための活動が、積極的に行われてきています。

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ホッキョクグマの人工繁殖

絶滅が危惧されているホッキョクグマですが、人工的な繁殖は難しく、日本では1973年に北海道の旭山動物園で初めて飼育下繁殖に成功しています。

2017年現在においてもは、飼育下繁殖に成功したのは、旭山動物園を含めて4ヶ所のみです。

人工授精も世界的に研究されてはいますが、ホッキョクグマを含めたクマ類の人工授精は困難を極めているのが現状です。

 

まとめ

動物園でも人気者、見た目もかわいいホッキョクグマですが、地上肉食獣では最強ではないかと言われるほど大きくて強い動物です。

しかし、地球温暖化の影響により、絶滅の危機にさらされています。

ホッキョクグマが生息している北極の環境を守るためにも、これ以上地球が温暖化しないように、私達一人ひとりができることから気をつけていきたいですね。

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