危険生物.information

身近に潜む危険な生き物から、世界各地の珍しい危険な生き物まで...。人にとって危険となりうる生き物たちを紹介するサイトです。

危険な海水魚

アブラソコムツの生態や危険性、海外のホワイトツナには注意!

投稿日:

深海魚って見た目がグロテスクだったりするのですが、なぜか知的好奇心を刺激されてしまうという方は結構いるのではないでしょうか?

かく言う私もその一人です。

テレビで深海魚を釣り上げる番組がたまに放送されることがありますが、次は何が出てくるんだろうというワクワク感でついつい見入ってしまうんですよね。

深海魚はその見た目に似合わず、美味しい魚も多いのですが、食べると危険な魚も当然います。

今回は後者の方である、アブラソコムツの生態や危険性を取り上げたいと思います。

スポンサードリンク

 

大トロの様に脂の乗った深海魚!?

アブラソコムツ

出典:wikimedia

マグロと言えば今や、日本人だけにとどまらず、世界の人々も大好きな魚ですが、中でも最高に脂が乗って美味しいのが大トロです。

口の中で脂がまさにトロける感覚がたまりません。

そんなマグロの大トロの様に脂が乗って美味しい(と言われる)深海魚がいるってご存知ですか?

その深海魚の名は「アブラソコムツ」と言います。

あまり聞き慣れない名前だと思います。

 

それもそのはずで、一般に流通する事はなく一部地域で漁師さんや釣り人が興味本位で食べることがある位です。

美味しいのになぜ流通していないのでしょうか?

その理由の前にまず、アブラソコムツとはどんな魚なのかを紹介していきます。

スポンサードリンク

 

アブラソコムツとは?

アブラソコムツはスズキ目サバ亜目クロタチカマス科アブラソコムツ属に属す海水魚です。

世界中の温熱帯海域の水深数百メートルに生息する深海魚です。

日本では、南日本の太平洋側にいます。

 

黒っぽい体の色と白く大きな目を持ち、大きさは1.5m位になります。

 

アブラソコムツは、その引きの強さが魅力的という事でルアー釣りやスポーツフィッシングで人気の魚となっています。

マグロ漁でもかかることがあるようです。

 

脂の乗った身は美味。しかし食べると大変なことに!?

アブラソコムツ

アブラソコムツの身は脂の乗った白身で、美味しいと言われます。

ところがこの脂、私たち人間は消化することが出来ません。

 

アブラソコムツの脂はワックスエステルという成分で、脂というより蝋燭の蝋みたいな感じです。

ワックスエステルそのものに毒性はありません。

食べると消化されないワックスエステルが、そのままお尻から出てきてしまいます。

 

それを聞いたところで別に何の問題が無いと思えますよね?

しかし、かなり大変なことになります。

ネットで調べるとアブラソコムツを食べた人のブログが結構あって、それを読んでみると、

「便意を感じることなくお尻から脂が流れ出してきて、気づいたら下半身が大変なことになる」

「トイレに行くと水がまるでラー油を垂らしたかの様になる。しかもその臭いが機械油のように臭い」

「食べるなら大人用オムツの着用必須!」

などとあります。うーん。すごいですよね。

 

沖縄の大東諸島では「インガンダルマ」(犬のお尻から油が垂れる)とか「ダルマ」(人間のお尻から油が垂れる)の意味の呼び方があります。

3切れまでは食べても大丈夫、とか、焼いて脂を落とせば大丈夫、などと言われることもあるそうですが、それ以上食べても大丈夫な人もいればちょっと食べて大惨事になる人もいるので、食べるのはおすすめしません。

食べてみたい方は必ずオムツ着用で自己責任でおねがいします。

スポンサードリンク

 

アブラソコムツは販売禁止,事件も起きている

お尻から脂を垂れ流すだけでなく、たくさん食べてしまうと下痢腹痛を引き起こすことがあります。

ラットの実験では下痢だけでなく、油が皮膚からしみ出す皮脂漏症が起きて1週間程度でほとんどが死んでしまったとのこと。

人間の死亡例は報告ありませんが結構怖いですよね。

 

日本では、1981年に販売禁止となっているので市場に流通することはありません。

美味しいのに流通していないのはこうした理由だったからなのです。

 

ちなみに「自然毒のリスクプロファイル:魚類:異常脂質」というのを厚生労働省がネット上にて公開しています。

ここにアブラソコムツのことも書いてあるので良かったら確認してみてください。

 

また過去には、アブラソコムツの加工品を販売したとして逮捕されるという事件も起き、裁判にもなっています。

興味があればこちらをご覧ください⇒アブラソコムツ事件

スポンサードリンク

 

海外では食用になっている?

海外では「White tuna」白マグロとうたっている品が販売されていることがあります。

これ、マグロでもなんでもなくアブラソコムツであることが多く、そうとは知らずに日本人が現地で食べてしまって先ほどの様な被害に逢ってしまう可能性もあるので、注意した方が良いです。

ホワイトツナには、ビンナガマグロやスズキもあるそうですが、アブラソコムツの割合がかなり高いようです。

調査によると、アメリカの寿司店では7割以上のマグロが偽物であり、アブラソコムツが多く使われていたという報告もあります。

やはり魚を食べるなら、日本が一番安全で美味しいですよね。

 

まとめ

いかがでしたか?

アブラソコムツは温かい海に生息する深海魚で、その白身は大トロのように脂がのってとても美味な魚です。

しかし、アブラソコムツの脂は毒性こそないものの人間が消化することができず、便意もなく突然お尻から出てきてしまうそうです。

販売禁止となっており日本の市場には出回らない魚ですが、海外ではホワイトツナという名で提供されていることがありますので注意しましょう。

 

マグロの大トロの様で美味と聞くと食べてみたい気もしますが、気づかぬうちにお尻が脂まみれになっていたなんてことにはなりたくないという気持ちの方が強いです。

とは言ったもののやっぱり怖いもの見たさではありませんが、1口くらいは一度食べてみたいかも・・・。

皆さんはどうお感じになりましたか?

-危険な海水魚

Copyright© 危険生物.information , 2018 AllRights Reserved.