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アオミノウミウシの生態や生息地について。飼育はできるの??

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海中には、“青い天使(Blue Angel)”や“青いドラゴン(Blue Dragon)”と呼ばれている、とてもきれいな生物が存在します。

それはアオミノウミウシと言うウミウシの仲間です。

ウミウシと言えば一時期クリオネが話題になりましたよね。

アオミノウミウシも非常に不思議な姿をしておりかわいらしい生物ですが、実はこのアオミノウミウシは強毒を持ち電気クラゲとも言われるカツオノエボシを食べてしまうのです。

一体どんな生物なのか想像つきませんね。

今回は、アオミノウミウシの生態や生息地についてご紹介させていただきます。

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アオミノウミウシってどんな生き物?

アオミノウミウシ

アオミノウミウシ 出典:wikipedia

アオミノウミウシは、軟体動物門腹足網裸鰓目アオミノウミウシ科に属するウミウシです。

体長は2cm~5cmと小さく、体色は背面は銀白色、腹面は青色をしています。

 

細長い胴体から3対の腕が出ており、この腕には羽を広げたようなヒレがあります。

ヒレも青色と白色からなり、このヒレを広げながら海を泳ぎます。

海を泳ぐ際は青色の腹側を上にして泳ぐのですが、これは保護色の役割を果たしているようです。

 

もし海で見かけた場合、その綺麗な見た目から思わず捕まえたくなるかもしれませんが、アオミノウミウシのヒレには毒があります。

 

アオミノウミウシだけではなくウミウシ類は見た目が派手な種類が多いですが、これは自分は毒を持っているということを知らせるためと言われています。

当然、人間が危害を加えようとする場合も刺されることがありますので、アオミノウミウシを発見しても素手では触らないようにしましょう。

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アオミノウミウシの生息地

アオミノウミウシはハワイ原産で、温帯から熱帯の海域に生息しています。

日本では南西諸島や小笠原諸島といった太平洋で主に生息しています。

外洋性の生物ではありますが、胃の中に気泡を入れて海面にプカプカ浮いているので、嵐の後などには沿岸でも見かけることがあります。

 

好物は猛毒クラゲ!

アオミノウミウシはその美しい見た目からは想像できませんが、肉食性で主に毒を持つクラゲなどの刺胞動物を食べます。

強力な毒を持つことで有名な、カツオノエボシでさえも食べてしまいます。

カツオノエボシを食べてる動画がこちら↓

 

カツオノエボシは青いビニール袋のような浮き袋を持つヒドロ虫の仲間で、人間が刺されると電気ショックを受けたような痛みを伴うため電気クラゲとも言われる生物です。

よく砂浜に打ちあがっていることも多く、毒針に刺された時の症状がひどいので問題視されているのですが、アオミノウミウシにはその毒針は全く効かないのです。

カツオノエボシを見つけると、躊躇することなく襲いかかり食べ始めます。

カツオノエボシにとってはまさに天敵と言ってよい存在なのです。

カツオノエボシについてはこちらをどうぞ。

カツオノエボシに刺された症状と応急処置、その生態や天敵について

 

カツオノエボシ以外にも、カツオノカンムリギンカクラゲといった有毒クラゲも捕食します。

アオミノウミウシが毒を持つ浮遊性のカツオノエボシなどを餌とする理由は、単なる栄養源としてだけではなく取りついて移動するための手段としても利用しているようです。

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相手の毒を自分のものにする盗刺胞

アオミノウミウシは、カツオノエボシを食べる際に、カツオノエボシが持つ毒針入りの刺胞をヒレなどの体内に貯蔵します。

これは自分の身を守るためであり、アオミノウミウシは外敵に襲われた際、この貯蔵していた毒針によって相手を攻撃します。

 

捕食する際に、相手の刺胞を自分の体内に取り込み自分の防御に用いることを「盗刺胞」と呼びます。

 

アオミノウミウシの繁殖

しかし、毒を持っているとはいえ、さすがに個体が小さいため他の生物に捕食されてしまうことが多いです。

そのため、アオミノウミウシは1日に3000~9000個もの卵を産み、海中に撒き散らしています。

 

雌雄同体で繁殖期はなく、少しでも子孫を多く残すためにただひたすらに産み続けているのです。

それでも生き残れる個体はほんのわずか、小さな生物があの広い海の中で生き残っていくのは非常に厳しいことなのでしょう。

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アオミノウミウシは飼育できる?

アオミノウミウシは見れば見るほどきれいな生物です。

本当にこの世に存在するのかと疑ってしまうくらい不思議な形をしていますね。

 

この姿に魅了され飼育したいという人も多いようですが、

・飼育方法が不明確なこと

・餌となるカツオノエボシのような毒を持つ生物が入手困難なこと

から個人での飼育はかなり難しいようです。

海岸に浮かんでいることもあるのでつい捕まえたくなってしまいますが、捕まえたところでしっかりと飼育できる人はきっと少ないでしょう。

 

一時期話題になったクリオネも同じです。

クリオネも家で飼いたいといった人が多く、餌をあげなくても良い状態で売られていることもあります。

しかし、それはクリオネが飢餓に強く半年以上餌なしで生きられるだけで、結局いずれは死んでしまいます。

ウミウシ類は水族館でさえ飼育が難しいようですね。

どんなに小さくても生物は生物です。

興味本位だけで飼育しようとするのはやめましょう。

 

まとめ

アオミノウミウシは、青い天使や青いドラゴンとも呼ばれ、特徴的な美しい外見をしています。

カツオノエボシなどの有毒生物を捕食し、その毒をヒレに貯蔵しています。

もし、海で見つけても触らないよう離れて観察しましょう。

 

アオミノウミウシのようなウミウシとは簡単に言うと、進化の過程で貝殻が縮小もしくは消失してしまった巻貝の仲間です。

ウミウシには色が鮮やかなものや特徴的な形をしているものなど、さまざまな種類が存在します。

日本近海に生息しているウミウシの種類は900種類近くとも言われますが、確かなことは分かっていません。

 

ウミウシ類は貝殻がないために外敵に襲われやすくなってしまいます。

そこで、毒のある生物を餌としその毒を体内に貯蔵することにより身を守る方法を身につけたようです。

大量の卵を産むことといい、毒を貯蔵することといい、生物とは賢く生きるものだなとつくづく感心しますね。

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