家で庭いじりをしたり、園芸をしたり植物と触れ合う事に喜びを感じる人は多いですね。
自分で育てたお花や木々を鑑賞したり料理にそえたり。
でも、そんな喜びを邪魔する虫がいます。それがチャドグガです。
今回は、チャドクガの駆除方法についてご紹介させていただきます。
目次
駆除の前にチャドクガのことを知っておこう
チャドクガは、分類はチョウ目のドクガ科です。
日本に広く分布していて本州、四国、九州に生息します。
発生時期は年に2回程あり、幼虫は4月~6月頃と、8月~9月頃し発生します。
したがって、成虫は6月から7月頃、それから9月から10月頃にその姿を見るようになります。
自然界全体では役に立つ生き物ですが、少なくとも園芸や農業をする時には害虫です。
この虫の厄介なところは、幼虫が葉を食害する事で、庭の植物を食べ荒らして悪さをします。
特にチャドグガの特徴としては椿の葉を好む事です。
椿科の植物を育てている人は特に気を付けたいところです。
チャドグガがさらに厄介な事は、卵から幼虫、成虫までずっと毒を持っていることです。
成虫が産卵時期に産み落とした卵にも毒針毛が付くので、卵に触れることすら危険なのです。
チャドクガの毒針毛について
前述したように、チャドグガは卵の時から成虫までずっと毒を持っています。
特に、幼虫時代には全身が有毒毛でびっしりの状態ですから、触れる事があると最悪です。
チャドクガに刺されると、最初は痒みのある赤いプツプツができて腫れあがり、蕁麻疹のようになります。
激しい痒みに加えて、ヒリヒリとしてくる場合もあります。
ひどい時には患部が水ぶくれになり、熱を帯びることもあります。
また、この毒針毛は風で飛ばされる事もあるので、いつのまにか衣服に引っ付いていて、それに気づかずに服を脱いだ時に、皮膚に触れる事もあるのです。
また、なんか痒いからと体をかきだしたら、その範囲は広がっていきます。
目に見えなくてチャドグガの毒毛が原因とも分からずについついかいてしまうのですから、大変です。
チャドクガを駆除するためには
チャドクガは毒針を持っており、実際触るとかぶれて大変な思いをしますので、無防備な格好で駆除する事を考えてはいけません。
それなりの準備をして取り掛かるようにしましょう。
準備するもの
・長袖長ズボン・・足や腕に毒針がささらないようにする為
・ゴーグル・・風で飛び散った毒針が目に刺さらないようにする為
・マスク・・口に毒針が入ってこないように防ぐ為
・長靴・・足に毒針が刺さらないようにする為
・首に巻くタオル・・作業中に毒針が首に刺さらないようにする為
・ゴム手袋・・手に毒針が刺さらないようにする為
最低でもこれだけは準備をしてから駆除をするようにしましょう。
卵のうちに駆除
一番いいのは卵のうちに駆除してしまう事です。
卵のうちに駆除するのがいい理由は、当然成虫になると動き回るので、それを仕留めるのは難しくなるからです。
チャドクガの卵は、葉や枝についていますから、それを駆除します。
これは葉や枝ごと切り取るのが一番です。
卵のうちに駆除する時には、ビニール袋などを用意しておいて、切り落とす前にその中に卵が付着した枝が落ちるように切り落とすようにしましょう。
その袋の中で殺虫剤などを使用すると毒針が飛び散る心配がありません。
また、毒針毛を固めてしまうチャドクガ専用のスプレーがあります。
チャドクガの駆除の際は、殺虫剤よりチャドクガ専用のスプレーのほうがいいでしょう。
また、チャドグガは葉っぱの裏側に卵を産み付けることもありますので、葉の裏も確認するようにしましょう。
毛虫の駆除
剪定している時に、チャドクガの毛虫を見つける時があります。
この場合も、早速駆除しましょう。
毛虫までになると、生きて動く段階まで成長していますから確実に仕留めましょう。
ここで手を打たない事には植物がやられてしまいます。
チャドグガの幼虫の駆除は、普通の殺虫剤で十分効きます。
ですが、ただの殺虫剤で殺してもその死骸には毒針毛がまだ付いたままです。
そこで先ほどご紹介した、チャドグガ専用のスプレーなら毒針毛を固めてしまうのでオススメです。
これならチャドグガの毒針毛が飛び散らないので後処理も安心ですね。
成虫の駆除
成虫になると、走光性の為、光にある方向に飛んできます。
部屋の中に入ってこないように、窓には網戸を張りましょう。
壁や窓などに静止している時には、毛が飛び散らないように、スプレーで駆除し、ティッシュなどを厚めにして包んで捨てるようにしましょう。
天敵の鳥に味方してもらう
チャドクガの天敵である鳥に味方してもらいましょう。
この自然界は食物連鎖で成り立っていて、チャドグガは鳥の胃袋に納まります。
ここに救いがあります。
鳥さんにお腹いっぱいチャドグガを食べてもらうのです。
そのためには人間も出来るだけの事をしてあげましょう。
まずは、葉が重なりあうくらいにたくさんあっては、毛虫の時期に鳥が見つけにくいですから、視界に入るように剪定してやる事です。
これで鳥が幼虫を発見しやすくなります。
業者に依頼するのも手
チャドグガの駆除は自分でする事も出来ますが、ここまで説明してきたようにチャドグガはなかなか厄介な虫です。
ですから、自分で駆除する自信がない人はいっその事、専門業者にお願いしましょう。
また、アトピー性皮膚炎の人や以前チャドクガに刺された経験のある方などは、自分で駆除するよりは専門業者にお願いした方が良いかもしれません。
一度刺されると、二度目以降に非情に強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす可能性があるため注意が必要です。
業者に依頼する時に気になる値段ですが、駆除に要する時間や木の多さ、高さなどにより必要になる値段も違います。
ただ、おおよその相場としては、2万円~5万円ぐらいだそうです。
チャドクガは繁殖力に優れていますので、早めの対策が重要になります。
お庭の規模によっては、自身での駆除だけでは追い付かないかもしれませんので、いっそ業者に頼んでスッキリ一掃するのも一つの手だと思います。
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まとめ
チャドグガは日本に広く分布している厄介な害虫です。
卵から成虫まで毒があり、庭いじりが好きな人にとって非常に面倒な生き物です。
チャドクガを自分で駆除するなら、毒針毛を固めてしまうチャドクガ専用スプレーがオススメです。
自分で駆除に挑戦するのも良いですが、それが難しそうなら業者に依頼する事も検討してみましょう。
とにかく早めの対策が必要になります。
発生時期には十分注意して観察しておきましょう。
また、駆除の際、毒毛にやられてしまった時は病院で診てもらいましょう。
チャドクガについてはこちらの記事もご覧ください。