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危険なネコ科動物

ピューマ(クーガー)の生態や危険性について、もし出会ったら?

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ピューマは、スポーツ用品で有名なPUMAの由来にもなった有名なネコ科動物です。

クーガーとも呼ばれており、アメリカではそちらが一般的な呼び名です。

実はこのピューマは、毎年襲われる人が出る危険な生き物でもあります。

今回は、ピューマ(クーガー)の生態や危険性についてご紹介させていただきます。

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ピューマの生態

ピューマ(クーガー)

ピューマは、大型のネコ科動物です。

ピューマ、クーガーの他に、パンサーアメリカライオンマウンテンライオンとも呼ばれることもあります。

 

南アメリカ大陸のアンデス山脈から北アメリカ大陸のロッキー山脈まで生息しています。

生活範囲は幅広く、森林や高山、湿地、さらには砂漠や積雪地帯まで、どんな環境でも適応できます。

とてもたくましい動物なんですね。

ピューマ(クーガー)

活動するのは主に夜で、夜行性の動物として知られていますが、これは人間がいる地域の場合です。

他の地域では、日中でも活動しています。

 

体は黄褐色で、耳の縁と尾の先だけが黒くなっているのが特徴です。

他にも赤褐色や灰色の個体がいますが、いすれも他に目立つ模様などはなく、その姿はまるでメスのライオンのようです。

そのため、ピューマとライオンの区別がない地域もあります。

 

また、子供にはヒョウのような黒い斑点がありますが、成長するにつれてだんだん消えていきます。

体長は約1~2m、体重は約65~100kgと大きいですが、動きは素早く、5mもジャンプすることができます。

 

ちなみに、ピューマはネコ科の中でもライオンやトラとは別の種類で、ヤマネコと同じネコ科亜種に分類されます。

したがって、外見はライオンに似ていますが、ピューマは大きなヤマネコに近い動物なのです。

危険な動物ではありますが、ヤマネコの仲間と言われれば、少し恐ろしさが軽減されますね。

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ピューマの食性

ピューマは肉食で、エサの種類はとても幅広いです。

ネズミ、リス、ウサギといった小動物の他、無数のトゲをもつヤマアラシまでもひっくり返して食べてしまいます。

また、非常に力が強いので、シカのような大型の動物も襲って食べます。

他にも、昆虫や魚、鳥などを食べることもあります。

 

このように、ピューマはとにかく何でも食べる動物です。

だからこそ、どんな環境でも強く生きていくことができるのですね。

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ピューマの狩り

そんなピューマの狩りは、広い縄張りの中で行われます。

オスの縄張りは直径9kmにも及び、1周するのに数日間かかります。

その長い距離を、獲物を探して歩き回っているのです。

 

ピューマは、聴覚と嗅覚に優れており、とても敏感に獲物の気配を察知しています。

そして、獲物を見つけたらこっそりと忍び寄ります。

ピューマの狩りは、この忍び寄りがポイントです。

獲物に悟られずに近くまで接近し、持ち前の瞬発力と敏捷性で一気に仕留めるのです。

 

この時、確実に動きを止めるため、喉を狙って噛みつきます。

トゲで覆われたヤマアラシなどは、防御力の薄い腹部を鋭い爪で引き裂きます。

また、ピューマが獲物に飛びつく力は恐ろしく強いもので、その衝撃により骨折したことで命を落とす場合もあります。

 

ピューマの危険性

ピューマ(クーガー)

ピューマは、基本的には温厚で、警戒心が強い動物です。

人がいるところでは夜間にのみ活動するので、人目に触れる機会も多くはありません。

ただし、ピューマの行動範囲は広いので、人がいるところに出てきてしまうことは、ままあります。

アメリカでは年に4回ほどピューマの被害が出ていますが、これはそのような場合なのです。

 

しかし、たとえ住宅街にピューマが現れたしたとしても、屋内にいれば危険は少なくなります。

ピューマは警戒心が強いので、建物の中には滅多に入って来ません。

被害にあった人は、主に屋外で襲われているケースが多いのです。

 

中には、室内に侵入してペットの犬を襲ったという例もありますが、この時は、ドアを大きく開け放った状態だったようです。

侵入したピューマは犬だけを素早く連れ去り、住民への被害はありませんでした。

 

これらのことから考えると、ピューマを目撃した時の対処法としては、とにかく建物の中に避難して、しっかり戸締りをすることが有効のようです。

また、ピューマに襲われるのは、人里離れた場所に住んでいる人が多い傾向にあります。

泥棒の心配がないようなところでも、ピューマ対策としては戸締りは重要ということですね。

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もし、屋外で出会ったら?

もし、山や森林などすぐに逃げ込めそうな建物が無い場所で、ピューマに出会ってしまったらどうすればいいのでしょう。

 

現地で言われている対処法をご紹介します。

1、ピューマは子供を優先して狙うので、生息地では子供は大人から離れて行動しない

2、もし、ピューマを見つけても近寄らない

3、好んで人間を襲う個体は少ないので、ピューマが立ち去ることのできる時間と距離を作る

4、背を向け走って逃げると、本能から追いかけてくる可能性が高いので走らない

5、なるべく、こちらの体を大きく見せる

6、それでも襲われた場合は、頭と首を守り、背を向けて逃げずに対面し続ける

 

他の野生動物と同じく、慌てて逃げ出したりせずに落ち着いて対処することが大切なんですね。

 

まとめ

ピューマは、南アメリカ大陸から北アメリカ大陸まで生息している、大型のネコ科動物です。

ピューマの被害は少ないとはいえ、猛獣であることは確かなので、何が起こるかわかりません。

ピューマに襲われた人の中には、動物園の飼育員もいるのです。

飼育されているものでも決して油断はできないのですから、野生のピューマは本当に要注意です。

一見大人しそうに見えたとしても、不用意に近づくのは絶対禁物ということですね。

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