危険なハチ

スズメバチの生態と対策について。刺されたらどうすればいい?

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夏になるとスズメバチに刺されたというニュースをよく耳にしますね。

また、スズメバチの巣が家にできて困っている話も聞きます。

スズメバチは強力な毒を持ち、他者への攻撃性も強いハチだということは皆さまご存じだと思います。

実際、スズメバチに刺されて死亡する事故も毎年起こっています。

では一体どういった注意が必要で、もし刺された場合にはどう対処するべきなのでしょうか。

今回は、スズメバチの生態や危険性、刺された時の対処法についてご紹介させていただきます。

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スズメバチの生態

スズメバチ

まず、スズメバチの生態についてみていきましょう。

スズメバチはハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科に属する昆虫の総称です。

名前の由来はスズメ並みに体が大きいから、また、巣の外壁の模様がスズメの模様に似ているからといった説があります。

 

スズメバチは、他のハチに比べると圧倒的に体が大きく攻撃性も強いです。

1匹の女王蜂を中心とした社会(巣)を何百匹単位で形成し、それを守るために襲ってくるのです。

巣に近づいただけで襲ってくることもあり、日本では年間20人前後がスズメバチに刺されたことによって亡くなっています。

 

スズメバチは春に巣を作り始め秋まで活動しますが、攻撃性が強まるのは夏から秋にかけてです。

夏頃に働き蜂が増えることによって巣が巨大化し、それを守るために凶暴化するのです。

しかし、越冬することができるのはその年に巣で生まれた新女王蜂のみで、それ以外の働き蜂は寒さや寿命で死んでいきます。

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スズメバチは何を食べている?

スズメバチは何を食べているのかというと、

・幼虫はクモやハエといった昆虫を食べる肉食

・成虫は、幼虫が分泌する液体か樹液や花の蜜

といったように、幼虫と成虫では食べているものが違います。

 

成虫は幼虫のために獲物(昆虫など)を捕まえ、肉団子にして巣に持ち帰り幼虫に与えます。

そして、幼虫が分泌した液体を成虫が貰っているというギブアンドテイクの関係なのです。

ちなみに、なぜ成虫は肉団子を食べないかというと、ウエストがものすごく細くくびれているため、固形物を胃まで運べないからだそうです。

 

 

スズメバチの巣はどこにある?

スズメバチは民家や畑、公園や山林などいたるところで見かけます。

巣を作る場所は種類によって様々ですが、

・家の軒先、庭木や生垣の中

・屋根裏、床下や壁の隙間

・雨風にさらされない切り株の空洞部分や古い樹木

といったところに作る種が多いです。

 

また、オオスズメバチは山林の土の中や木の根元に巣を作ります。

したがって登山や山林業の際、巣に気付かずに近付いてしまいオオスズメバチに襲われるという被害が多くあります。

 

スズメバチの巣の特徴も種類によって異なりますが、何段にもなった巣盤とボール状の外皮があります。

外皮は枯れ木などからかじりとった木の繊維を唾液で固めたもので、一枚の薄い紙のようになっています。

 

スズメバチの巣の駆除は非常に危険なので、もし見つけた場合はすぐに専門業者へ駆除の依頼をしてください。

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スズメバチの種類

スズメバチの種類についてですが、現在確認されているスズメバチ科は4属67種類で、日本ではそのうちスズメバチ属、クロスズメバチ属、ホオナガスズメバチ属の3属16種類が生息しています。

その中でも、特に気をつけるべきなのはオオスズメバチとキイロスズメバチでしょう。

スズメバチの種類に関しましてはこちらをご参考ください。

スズメバチの種類と巣を写真付きでご紹介します

 

スズメバチの毒の危険性

スズメバチ

スズメバチの毒液は様々な生理活性物質の混合物で「毒のカクテル」とも言われます。

痛みの原因となるアミン類が多く含まれており、オオスズメバチの毒液にはさらに神経毒であるマンダラトキシンも含まれています。

 

もしスズメバチに刺されたら、患部の周りは強い痛みとともに熱を持って赤く腫れ上がります。

これは刺されたところから毒液が体内に入るためです。

痛みと腫れのみでしたら数日程度で治まりますが、呼吸困難意識障害眩暈といった症状がでてきたら、アナフィラキシーショックの恐れがあるのですぐに医療機関を受診する必要があります。

アナフィラキシーショックは刺されてから数分~15分後に起こりますので、早急に適切な処置をしないと最悪の場合命を落とします。

 

ちなみにスズメバチは刺すだけではなく、針の先端から毒液を放出して襲ってくることもあります。

もし毒液が目に入ったら失明する恐れがありますので注意が必要です。

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スズメバチに刺されたら?

それでは、もしスズメバチに刺されてしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。

 

まずは、速やかにスズメバチのいる場所から遠ざかり安全を確保します。

毒液には仲間を呼ぶ警報フェロモンの働きもあるため、その場に留まると他のハチにも襲われる可能性があるのです。

 

安全が確保できたら、傷口を洗って毒をできるだけ体外に絞り出してください。

このとき、口内に傷があった場合、傷口から毒が回る可能性があるので口で吸い出すことはやめましょう。

手で絞り出すか、吸引器(ポイズンリムーバー)で毒を出すようにしましょう。

 

毒を絞り出したら、刺された箇所に薬を塗り冷やしましょう。

薬は抗ヒスタミン系のステロイド系軟膏が適しています。

 

ここまで処置したら、速やかに医療機関を受診してください。

特に一度刺されている経験のある人は、ハチ毒に対する抗体ができてアナフィラキシーになる可能性が高いので、できる限り早く受診することをおすすめします。

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スズメバチに刺されないための対策

最後に、スズメバチに刺されないための対策についてご説明します。

 

夏になるとバーベキューや登山など、スズメバチに遭遇する機会が増えると思います。

スズメバチのいそうな場所に行く際にはまず、白や明るめの服装を心がけてください。

これは、ハチは黒いものに近づく習性があるためです。

頭部を守るため、帽子も被ったほうがいいでしょう。

 

また、ハチは匂いに敏感なので、香水や匂いの強い整髪料は避けましょう。

 

そして、甘い飲料を放置していると匂いに誘われて近寄ってくることがあるので注意してください。

 

万一スズメバチに遭遇したら、慌てずにゆっくり後退しながら逃げ、決して手で振り払わないようにしましょう。

慌てて走って逃げると、追いかけてくるかもしれません。

 

また、いざ襲われたら逃げるしかありませんが、スズメバチは下方向に視界が狭いので、姿勢は低くして逃げましょう。

 

まとめ

最初に述べたように、スズメバチに刺されたことによる死亡例が毎年後を絶ちません。

どんなに気をつけていても、気づかないうちにハチを刺激し襲われてしまう危険性があります。

野山だけではなく、都会にも住みつくことを考えれば誰しも決して油断はできないのです。

 

とはいえ、どんなに攻撃性が強くてもすぐに襲ってくるとは限りません。

攻撃をする前に、周囲をまとわりつくように飛んだりカチカチ威嚇音を出したりといった威嚇行動もあります。

そのようなスズメバチのサインをしっかり見極め、無駄に刺激しないよう落ち着いて行動することが大切です。

 

過去に刺されたことがある人は、アナフィラキシーショックの危険性もありますので、もし刺されたら速やかに病院へ行きましょう。

スズメバチについてはこちらの記事もどうそ。

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