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危険な淡水魚

ギギの生態や毒性、刺された時の症状と対処法について

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ギギと言えば、昔はため池などで簡単に釣れる淡水魚として知られていました。

ところが現在では生息数が減り、滋賀県では絶滅危惧種に指定されてしまい、高級魚として扱われています。

今回の記事では、ギギの生態や毒性、刺された時の症状と対処法について解説します。

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ギギとは

ギギ

出典:opencage.info

ギギは、ナマズ目・ギギ科・ギバチ属の淡水魚です。

学名「Pseudobagrus nudiceps Sauvage」、英名「Bald gigi」、和名はさまざまあり、琵琶湖周辺では「ギギ」や「ハゲギギ」と呼ばれ、漢字では「義々」「岐岐」などと書きます。

和名は他に「クロギギ(徳島県)」「ギギウ(滋賀・岡山・広島)」「クロイカ・クロザス(岐阜)」「ギンギ(奈良)」「キンタ(兵庫)」「クグ(高知)」などの呼び名があります。

 

英名や和名の由来は、驚いたときなどに胸鰭のトゲと基底部の骨をこすることで「ギーギー」と音を出すからです。

 

分布域、どんな場所に生息している?

ギギの分布域は、日本・朝鮮半島・中国などですね。

日本では、北は京都府由良川と南は静岡県富士川以西の本州・四国吉野川水系・四国仁淀川水系・九州北部です。

生息地は、湖沼・川の中流・池・用水路などです。

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体の特徴

ギギの体長は30㎝ほどで、日本のギギ類では最大種になります。

体色は黄褐色や黒褐色で、体が弱ると黄色に変色します。

頭部は円筒形で、尾部にかけて測扁していて、体表はヌルヌルで鱗がありません。

上顎に2対、下顎に2対、合わせて8本の口ヒゲがあります。

ピンと上に伸びた背鰭には1棘7軟条・尻鰭に20軟条・腹鰭に6軟条あり、尾鰭の切れ込みは深くハートのようにも見えます。

 

ギギの生態

ギギ

出典:opencage.info

ギギは雑食性で、主に水の水中昆虫・エビ・小魚などを食べています。

体が大きくなるほど魚を好んで食べるようになります。

 

夜行性なので、日中は岩礁・石垣・ヨシ原など障害物の多い場所で休んでいて、夕方暗くなると活動を始めます。

水が濁っていると、日中活動することもあります。

性格はやや攻撃的ですね。

 

ギギのメスは産卵期の5~8月になると、石の隙間に1.5~2㎜ほどの卵を1200~2100個ほど産みます。

卵は粘着性があり、3日ほどで体長5㎜ほどの稚魚が孵化し、生後半年ほどで4~6㎝になり、3年ほどで成魚になります。

寿命の詳細は不明ですが、10年以上は生きるとされます。

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ギギには毒がある? 刺された時の症状と対処法は?

ギギの背鰭や胸鰭には毒トゲがあります。

しかし、あっても微量な毒とされます。

深刻な被害が出ないため、研究がされていないので、詳しいことはわからないというのが現状です。

 

背鰭や胸鰭のトゲに刺された時の症状は、激しい痛み・痺れになります。

激しい痛みは数時間~数日間続くことがありますが、自然に治まることがほとんどです。

 

対処法は、

トゲが残っていた場合は取り除き、患部の血を絞ります。

その後、患部をよく洗い、消毒をして、細菌による2次感染を防ぎます。

痛みがあまりにも激しい時には、病院へ行って手当てを受けることをおすすめします。

 

また、地方名に「ギギ」という呼び名があるナマズ目の海水魚「ゴンズイ」には強い毒があります。

死んだゴンズイにも毒があり、うっかり踏んだり触ったりしても被害に遭うことがあります。

ちなみに、この毒はタンパク毒なので、加熱すると毒性は失われるので、毒針に注意して料理すれば白身の美味しい魚になります。

 

ギギは美味しい?

ギギ

出典:flickr

ギギは美味しい淡水魚として知られ、西日本では食用となっており、特に蒲焼が美味しいとされます。

旬は春~夏で、くせのないふわふわの白身は加熱しても硬くなりません。

他にも、焼く・煮る・揚げるなどして食べますが、みそ汁に入れると良いダシが出ますよ。

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ギギは飼える?

ギギはシルエットが美しく、比較的飼育しやすいので飼ってみたい方もいるでしょう。

 

ギギは夜行性なので大人しくじっとしているイメージですが、性格はやや攻撃的で、口に入るサイズの魚は食べられてしまいます。

自分と同じサイズの魚でも、夜活発になると攻撃をしてしまい、朝には攻撃された魚の鱗がはがされていることもあります。

このことから初心者には混泳が難しい魚であること、そして10年以上生きることをふまえて飼育を考えてみましょう。

 

飼育するギギが地元で釣り上げたものなら、飼いきれなくなっても元の場所に戻すこともできますが、ペットショップで購入した場合、いくらギギが日本の魚でも生態系を乱す原因になるので、買ってきたギギを川に放すのは止めましょう。

地元の川・ペットショップ、いずれの入手方法でも、10㎝ほどの幼魚が飼育しやすいですよ。

 

60~120㎝ほどの大きな水槽を持っていない場合は、ギギの成長に合わせて水槽を買い替えるなどしてください。

ギギは酸欠に弱い魚なので、エアーレーション効果の高いフィルターの準備も必要です。

もしも成魚から飼育する場合、攻撃的な性格が強くなっているので、水槽内のメンテナンスをするときにはゴム手袋の着用をおすすめします。

 

まとめ

ギギの背鰭と胸鰭には毒トゲがありますが、それほど危険な毒ではないようです。

しかし、刺されると数時間から数日ほど激しい痛みやしびれに襲われることもありますので、釣りなどで触れる際は注意が必要な魚です。

刺された時の対処法としては、トゲを取り除き、患部の血を絞り出してからよく洗い、消毒をします。

痛みがあまりにも激しい時には、病院へ行って手当てを受けましょう。

 

ギギは観賞魚としてはやや地味な部類に入る上に、混泳が難しいのですが、それでもひっそりと人気がありますね。

ギギの魅力は、愛嬌のある8本の口ヒゲ、特定動物に指定されないまでもちょっとキケンな魚、大ぶりで見ごたえのある鰭…あたりでしょうか。

しかもちゃんと世話をしてあげれば10年かそれ以上は長生きするので、愛着も湧いて、癒しのペットになりますよね。

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