危険なイソギンチャク

マウイイワスナギンチャクの生態や毒性について、猛毒生物ランク1位!

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多くの人が一度は行ってみたいと願うハワイ。

ハワイにもし行ったならば海には是非とも入りたいですよね。

しかし、そのきれいなハワイの海には世界一の毒を持つという生物がいます。

それはマウイ島付近に生息しているマウイイワスナギンチャク、イソギンチャクの仲間です。

イソギンチャクが世界一の毒を持っているのと少し意外に思いますよね。

では一体マウイイワスナギンチャクとはどのような生物なのでしょうか。

今回は、マウイイワスナギンチャクの生態や毒性についてご紹介させていただきます。

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マウイイワスナギンチャクの生態

マウイイワスナギンチャク

マウイイワスナギンチャク 出典:http://uncle-doc.livejournal.com

マウイイワスナギンチャクは、六放サンゴ亜綱スナギンチャク目イワスナギンチャク科に属する生物です。

マウイイワスナギンチャクは体長3.5cm程度の小さいイソギンチャクです。

マウイ島のハナ海岸あたりに生息しており、生息範囲は非常に狭いです。

少し南方に行くと有名なハモアビーチなどがあり、あんなに美しい海に猛毒のイソギンチャクがいるというのは信じられないですね。

 

マウイイワスナギンチャクはたいてい浅いところのサンゴ礁にいるため、ダイビングやシュノーケリングで見かけることも多いでしょう。

イワスナギンチャクの仲間には、体壁にある組織に砂粒などを埋め込んで体を補強する種類が多いため“スナギンチャク”と呼ばれるようになったようです。

 

また、イワスナギンチャクは群生化するのが特徴で、ポリプが開いている状態であればイソギンチャクと分かりますが、ポリプが閉じていると岩のように見えるため生物と気づかないことが多いようです。

イワスナギンチャク

イワスナギンチャク 出典:wikimedia

イワスナギンチャクは猛毒のパリトキシンを持っているため、誤って触ってしまうと大変危険なのです。

ちなみにマウイイワスナギンチャクは世界の猛毒生物ランキング1位となっているようです。

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マウイイワスナギンチャクの毒性

マウイイワスナギンチャクが持っている”パリトキシン”とは神経毒の一種で、生物が持つ中で最強レベルの毒です。

その強さは青酸カリのおよそ8000倍、テトロドトキシンのおよそ60倍と言われています。

わずか4マイクログラム程度で人を殺すことができるのです。

陸上動物の中で最強と言われている、ナイリクパイタンという毒蛇よりもはるかに強い毒性を持っています。

 

パリトキシンはマウイイワスナギンチャクが作り出しているのではなく、餌となる藻類や単細胞生物、海中の細菌を取り込むことにより蓄積されています。

環境中でのパリトキシンの始まりはまだはっきりと分かってはおりませんが、第一生産者は有毒渦鞭毛藻と考えられています。

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刺された時の症状

パリトキシンは、マウイイワスナギンチャクを触るのはもちろん、足で踏んでも体内に注入されてしまいます。

マウイイワスナギンチャクの群生の上を泳いだだけで、全身倦怠感や筋肉痛といった症状があらわれ入院したという話もあるようです。

マウイイワスナギンチャク

マウイイワスナギンチャク 出典:http://blog.goo.ne.jp

パリトキシンが体内に入ると、心臓や肺の血管が収縮して赤血球が破壊されるため、不整脈腎不全が起こり、最悪の場合窒息死します。

潜伏期間は長く、体内に入ってから3~36時間で発症します。

横紋筋融解症による激しい筋肉痛、黒っぽい尿、痺れや麻痺といった症状から始まり、悪化するにつれて腎不全等が起こるのです。

 

現時点ではパリトキシンに対する血清はないため、症状に気づいたら一刻も早く病院で処置をしてもらう必要があるのです。

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日本の猛毒イソギンチャク

イワスナギンチャク

イワスナギンチャク 出典:wikimedia

日本には幸いマウイイワスナギンチャクは存在していませんが、イワスナギンチャクなら生息しています。

イワスナギンチャクは熱帯や亜熱帯地域に多く生息しており、日本では沖縄県から伊豆諸島あたりまで分布しています。

もちろんイワスナギンチャクもパリトキシンを持っていますが、日本ではイワスナギンチャクよりもイワスナギンチャクを食べるアオブダイによる被害が問題になっています。

 

以前にもご紹介しましたが、アオブダイはイワスナギンチャクを食べることによりパリトキシンを内臓に蓄積させます。

そして、アオブダイを内臓とともに食べてしまうと中毒症状が起き、最悪の場合死に至ります。

パリトキシンは加熱しても毒性は衰えません。

実際、現在までに5人の方が亡くなっており、アオブダイの生息している地域ではうっかり食べないよう注意喚起しています。

 

毒は食物連鎖によりさまざまな生物に蓄積されるので、とにかく“知らない生物には触らない、食べない”を徹底しなければなりません。

 

まとめ

マウイイワスナギンチャクは、体長3.5cm程の小さなイソギンチャクの仲間です。

パリトキシンという神経毒を持っており、世界の猛毒生物ランキングでは1位となっているほどの猛毒です。

 

マウイイワスナギンチャクには、ハワイのマウイ島に行かない限り出会うことはありません。

日本にもイワスナギンチャクが生息しているとはいえ、普段はあまり気にする必要はないでしょう。

しかし、これから先、マウイ島に行く機会がないとも限りません。

マウイ島近辺の海には世界一を誇る毒を持つマウイイワスナギンチャクがいることを是非忘れないでください。

そして海に入る際には、くれぐれも海中生物には近づかないようにしましょう。

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