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チンパンジーの凶暴性!共食いをし、人間も襲う猛獣!?

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チンパンジーといえば、テレビなどで愛くるしい姿や、茶目っ気のある様子が良く見られますうよね。

かつては、マイケルジャクソンさんの「バブルスくん」のようにペットとしても世界中で飼育されていましたが、現在は規制されているため、個人での飼育は、ほぼありません。

その理由は、絶滅が危惧されるため保護しなければならないということと、実は個人が飼育する場合はとても危険であるからです。

今回は、チンパンジーの凶暴性、共食いや子殺しなどの生態についてお話しします。

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チンパンジーの生態

チンパンジーは、セネガル、コンゴ、ウガンダ、ルワンダ、タンザニアなどの森林に生息しています。

オスで体長85cm体重オス40~60kg、メスは体長77cm体重30~45kgほどの大きさです。

チンパンジーは、子供の頃は顔の色が肌色ですが、大人になると黒くなり頭が剥げてきます。

 

昼行性で普段は樹上で暮らしています。

樹上での生活を選んだのは、一説には「身を守るため」だと言われています。

地上には凶暴な生物が多数いますが、樹上にやってくる動物はそう多くありません。

 

食性は雑食性で、主に果実や種子、花、葉、樹皮、蜂蜜、アリなどの昆虫を食べています。

しかし、サルやリスなどの哺乳類も食べます。

特に、アカコロブスというサルを集団で協力しながら狩猟することが知られています。

 

繁殖形態は胎生であり、メスは生後15年ほどで初産を迎えます。

寿命は45年程度と考えられますが、飼育下では57年生きた記録もあるようです。

 

オスメス混合の数十~百頭ほどの群れをつくりますが、母子関係や仲間のオス同士で小さい集団に分かれて行動する事も多くあります。

 

子供の頃のチンパンジーは人間にもよく懐きますが、大人のオスは他の群れのチンパンジーや時には人間も襲うことがあるほど凶暴な動物です。

我々がテレビで見るチンパンジーのイメージとは違い、大人のチンパンジーは猛獣と言ってもよいでしょう。

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チンパンジー…霊長目ヒト科に属する野生動物

学生の時に勉強した「セキツイ動物」という言葉を覚えていますか?

自然界に存在する動物は、およそ20の「門」に分けられます。

その中で脳をもつ動物を「セキツイ動物」と言い、さらにセキツイ動物を5つに分類し「魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類、哺乳類」に分けます。

その哺乳類の中で、最も高度に脳が発達し、手を比較的自由に使うことができるのが、猿の仲間…霊長目です。

その霊長目の中で、我々人間も属する科が「ヒト科」になります。

 

なんと、チンパンジーは、我々と同じ「セキツイ動物門・哺乳類・霊長目・ヒト科」に属しています。

とてもびっくりですね。

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チンパンジーは表情が豊かでコミュニケーションを取れる

テレビの番組などで見たことがあると思いますが、チンパンジーはとても表情が豊かです。

一番特徴的なのは「笑う」ことです。

喜びの表情を出すことができる動物は、他にはいません。

 

もっとも、テレビで見るチンパンジーの笑顔は、人間に対しての作り笑いと言ってもいいでしょう。

群れでいると、じゃれあい、独特の笑い声を出します。

じゃれ合うのは、犬や猫でもありますが、「笑う」という行為はチンパンジー独特のものです。

 

握力がとても強い!

チンパンジーの握力は、平均して300kgと言います。

 

チンパンジーの生息する熱帯地方のジャングルは、背の高い木が多いのが特徴です。

チンパンジーは特に夜間はその樹上で暮らし、あまり地上に降りることがありません。

そのため、移動の多くは枝から枝を伝って行います。

 

ニホンサルと行動様式は同じですが、問題は体の大きさです。

オスで40kg~60kg、メスでも32kg~47kgと言われていますので、ほぼ人間と同じくらいあります。

その体重を支えて枝から枝へ腕の力だけで移動するためには、ものすごい握力が必要ということがわかると思います。

 

ちなみに、人間の成人男性の握力の平均が47kg程度ですので、その7倍!

プロレスラーでも100kgを超える程度ですので、プロレスラーの3倍近くになります。

例えチンパンジーにとってはじゃれただけでも、思い切り握られれば、人間にとっては軽い怪我ではすみません。

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群れの中での流動性が高い

群れで暮らすことが多いチンパンジーは、集団で助け合って生活をしています。

他のサルや哺乳類では群れを作る場合、「群れのボス」に絶対的な忠誠を誓います。

ボスが交代する場合は、1対1の決闘の形をとるのです。

ですから、人間が一度「ボス」として認識されれば、その人間が危害を受けることは少なく、むしろ有益にその動物を使いこなせます(犬のように)。

 

チンパンジーの世界でもボスは存在します。

しかし、そういった「絶対的なボス」の存在はありません。

たとえば子供を産んだ雌は、他の群れへと移動することも多いです。

その際に、ボスから制裁を受けることも、新しい群れで虐められることもあまりないそうです。

 

雄はあまり群れを移動することはありませんが、群れの中の複数の雄が力を合わせ、別の雄を襲い、群れを追い出すことはあります。

時にはボスが追われることもあり、1対1の決闘をしない珍しい種なのです。

 

まるで人間の社会のように、ボスを絶対視せず、比較的移動の自由があるのがチンパンジーの特徴です。

これは、幼少期に人間をボスとして認めていても、大人になったある時点で、その人間を裏切る可能性があることを意味します。

危険な握力をもつチンパンジーに心を許すことの危険がお分かりでしょうか?

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子殺し、共食いを行う!

子殺しや共食いをする哺乳類も何種か存在しますが、チンパンジーも「子殺し」と「共食い」を行います。

他の群れの子供を殺して食べる場合もあれば、自分の群れの子供を殺す場合もあるそうです。

しかも、オスもメスも子殺しを行うと報告されています。

 

例えば、ライオンはオスが他のオスの子供を殺す事で知られています。

これは、子育て中のメスを発情させ自分の子孫を残すためと言われています。

しかし、チンパンジーのメスは発情期に複数のオスと交尾するため、オスメスともに子供の父親が誰なのかわからないそうです。

したがって、ライオンの子殺しとは意味が違うようです。

 

 

チンパンジーの子殺しや共食いについては現在も研究され続けていますが、何の目的でそれが行われるのかは未だにわかっていません。

 

チンパンジーがヒトを襲った例

2006年、アフリカ西部のタクガマ動物保護区域でチンパンジー30頭が集団で脱走しました。

そして脱走したチンパンジーの群れが、3人の男性が乗った車を襲い運転手の男性を殺害するという事件が起こりました。

殺害された男性は、手足の爪を生きたまま剥がされ顔面を食われるという惨い殺され方だったそうです。

このチンパンジーのうち数頭は、未だに捕まっていないようです。

 

また、人間の赤ちゃんがチンパンジーに食べられるという事件も何件か報告されています。

赤ちゃんを抱いた母親を襲って赤ちゃんを奪い、森へ連れ去り食べてしまったそうです。

 

 

飼育下において人間が襲われたという事例も何件か報告されています。

・2009年にはアメリカで、テレビにも出演していた14歳のオスのチンパンジー「トラビス」が飼い主の知人女性を襲い、女性の鼻、唇、瞼、手の指を食いちぎるという事件が起きました。

その後トラビスは、駆け付けた警官に射殺されました。

 

・2009年、ドイツのベルリン動物園で、餌を与えていた館長が28歳のオスで群れのボスでもある「ペドロ」に右手人差し指を食いちぎられる事件が発生しました

 

・2012年、日本でテレビ番組への出演で人気者だった10歳のオス「パンくん」が、飼育研修生の女性を襲い2週間の怪我を負わせる事件がありました。

これは我々日本人にとって、記憶に新しい事件ですね。

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チンパンジーの優れている点は、ヒトにとても近いこと!

危険な面ばかり強調しましたが、チンパンジーはサルの仲間の中で最もヒトに近いと言われています。

近年では、DNAの解析が進み、ヒトのDNAはすべて解析が終了しています。

ヒト以外の動植物のDNA解析も進んでいますが、チンパンジーとヒトのDNAを比べると、なんとその差は2%以下にとどまります(今後の研究で変わる可能性あり)。

同じヒト科に属しているゴリラなどと比べると、チンパンジーの類似度が一番高いそうです。

 

チンパンジーが他のサルの仲間と比べてヒトに近い証拠の1つに、手先の器用さがあげられます。

ゴリラの仲間なども、固い木の実を割るために石を使ったり、敵に襲われたときに、威嚇のために石や棒をつかんで投げたりします。

チンパンジーの場合は、それ以上に器用で、なんとシロアリの巣に長い棒を差し込んで、それにまとわりついたシロアリを食べることが知られています。

そのほか、訓練によっては、より器用にボタンを押すことができたり、三輪車に乗るなど、道具を使いこなす器用さが他のサルよりもずば抜けて高いです。

 

また、集団で獲物を遅い、その獲物を手で裂き、仲間で分けるなどの行為も知られています。

獲物を細かくし、それを分け与えるまでの行為を行うのは、チンパンジーだけだと言われています。

このような社会性も、チンパンジーがヒトに近い証拠と言われています。

 

まとめ

チンパンジーは、アフリカの森林に生息する、我々人間と同じ霊長目ヒト科に属する動物です。

子供の頃は人間にも懐きますが、大人のチンパンジーは人間が襲われ死亡した例もあるほど凶暴な猛獣です。

また、子殺しや共食いといった残虐と思える行為を行うのもチンパンジーの特徴です

 

チンパンジーはとても賢く人間に近い動物ですが、それでも野生の凶暴さを持つ動物です。

我々の住む日本でも、テレビで愛らしい姿を見せていたパンくんが、女性に襲い掛かり怪我を負わせるという事件を起こしました。

動物は、人間が一方的に愛情を与えていればどうにかなるようなものばかりではありません。

適度な距離をもって付き合うことが大事なのです。

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